研究課題/領域番号 |
20H03459
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
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研究分担者 |
浅野 謙一 東京薬科大学, 生命科学部, 准教授 (10513400)
藤原 章雄 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (70452886)
大西 紘二 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任准教授 (40613378)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | マクロファージ / 病理学 |
研究開始時の研究の概要 |
一般的にがん・悪性腫瘍の微小環境には免疫細胞や線維芽細胞、血管内皮細胞など多数の宿主由来細胞が存在する。本研究では、微小環境における免疫細胞、主にマクロファージに注目し免疫抑制に関わるメカニズムを探索していく。
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研究実績の概要 |
56症例の肝芽腫において、マクロファージ(TAM)の役割を解析した。胎芽型成分にCD163陽性TAMが多いことやIL-34, Brd4(IL-34の上流遺伝子)が発現していることを見出した。マクロファージとの細胞間相互作用により肝芽腫細胞でのIL-34発現が誘導され、IL-34は肝芽腫細胞の増殖や抗がん剤耐性に関与していた。IL-34はTAMの遊走にも関わることが知られている。Brd4阻害剤やIL-34阻害剤が肝芽腫へも応用できる可能性を提唱した。(Cancer Med. 2022 Mar;11(6):1441-1453. PMID: 35132816) 胎芽型成分にCD204陽性TAMが多いことやIL-34の受容体であるM-CSFRが発現していることを見出した。また再発病巣でもM-CSFR発現亢進がみられた。マクロファージとの共培養によって肝芽腫細胞におけるM-CSFR発現が増加した。興味深いことに直接接着により、より強い発現亢進がみられた。M-CSFR高発現肝芽腫細胞株であるHepG2ではM-CSFR阻害剤によるアポトーシスが誘導された。肝芽腫におけるM-CSFR阻害剤の有効性を提唱した。(Med Mol Morphol. 2022 PMID: 35597882) コレステロール排出経路を遮断することでリンパ腫の小胞体ストレスを介してアポトーシスを誘導されることを明らかにした。また、リンパ腫細胞の空砲形成をスメア検体で評価することで、悪性度の評価につながる可能性を示した。(Cancer Sci. 2022 PMID: 35343027)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前項目に記載した内容の他、肺癌や乳癌、膠芽腫における論文発表を行った。Proc Natl Acad Sci U S A. 2022 Jul 19;119(29):e2205378119. PMID: 35858347 Hum Cell. 2022 Jan;35(1):226-237. PMID: 34591282 Sci Rep. 2022 Jul 14;12(1):12007. PMID: 35835809 Cancers (Basel). 2022 Sep 8;14(18):4374. PMID: 36139536
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今後の研究の推進方策 |
現在、肺癌、腎癌、肝芽腫、膠芽腫、大腸癌、口腔癌、膀胱癌においてがん免疫とマクロファージの関係を解析している。
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