研究課題/領域番号 |
20H03522
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
武田 はるな 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, ユニット長 (80647975)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 生体内スクリーニング / 大腸がん / マウス / オルガノイド / 慢性炎症 / CRISPR / エピジェネティクス / 大腸炎 / スクリーニング / マウスモデル / モデルマウス / 炎症 / がん関連遺伝子 / トランスポゾン |
研究開始時の研究の概要 |
日本における大腸がん死亡者数は、がんの死因数の中で第2位を占める。悪性度が高い大腸がんへの有効な治療薬はほとんど無く、新規標的遺伝子の同定が必要となっている。本研究では、次の2つの観点から大腸がん治療標的探索を進める。(A)Sleeping Beauty挿入変異誘発法を用いてがん関連遺伝子の生体内スクリーニングを行い、大腸がんの新規治療標的探索を行う。(B)大腸がんの8割がAPC機能欠損変異を保持することに着目し、APC機能欠損細胞において合成致死となる遺伝子をCRISPR-Cas9にて網羅的に同定し、大腸がんの新規治療標的となりうる遺伝子を探索する。
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研究成果の概要 |
大腸がん治療標的探索を進めるために、SBトランスポゾンを用いた生体内スクリーニングと、合成致死性を利用したCRISPRスクリーニングを行った。SBスクリーニングについては、炎症微小環境で形成される大腸がん形成に関与すると考えられる候補遺伝子を複数同定し、そのうちの2つについてオルガノイドを用いた機能検証を行った。CRISPRスクリーニングについては、効率よく標的遺伝子を同定するために実験方法を一部変更した。そのため、より良いCRISPRスクリーニング系を確立することができ、ゲノムの回収までを終えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界の大腸がん死亡者数は、がんの死因数の中で第2位を占める。悪性度が高い大腸がんへの有効な治療薬はほとんど無く、新規治療標的遺伝子の同定が必要となっている。慢性炎症は大腸がん悪性化に促進的に働くため、本研究のSBスクリーニングで同定した炎症関連がん候補遺伝子は、悪性度の高い大腸がんの新規治療標的となる可能性がある。また、これら候補遺伝子の機能解析を行うことで、悪性化機構解明につながる可能性がある。本研究で確立したCRISPRスクリーニングから同定される候補遺伝子は、大腸がんで観察される高頻度な遺伝子異常を標的とできる可能性がある。
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