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長鎖非コードRNAの循環器疾患における機能解明と疾患治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20H03675
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

尾野 亘  京都大学, 医学研究科, 准教授 (00359275)

研究分担者 堀江 貴裕  京都大学, 医学研究科, 助教 (20565577)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
キーワード心肥大 / 心不全 / 非コードRNA / 非アルコール性脂肪肝炎 / 線維化 / コレステロール / 動脈硬化
研究開始時の研究の概要

ヒトゲノムの遺伝子領域は約2%程度であり、残りの領域から多くの非コードRNA(non-coding RNA;ncRNA)が転写されている。申請者らは20塩基程度のncRNAであるmicroRNAと心血管疾患について検討を重ねてきた。一方、ヒトには200塩基以上の長鎖ncRNA (long non-coding RNA: lncRNA)が約28,000種類発現し、その約70%が機能を有することが示唆されている。しかしながら、機能分類は未完であり、体系的な機能解明はなされていない。本研究はこれらの詳細な機能と疾患治療への応用、さらにはncRNAの全体像の解明へ向けた研究を展開することを目的とする。

研究成果の概要

我々は、心筋細胞からLionheart、マクロファージからlncRNA-Mという非コードRNA(ncRNA)を見出した。
Lionheart欠損マウスでは圧負荷後、心不全を呈し、α-myosin heavy chain(MHC)が減少した。これは、Lionheartが、α-MHCを抑制するPURαを隔離するためと考えられた。また、ヒトでもLIONHEART発現が心機能の改善と相関していた。一方、lncRNA-M欠損マウスを用いて、lncRNA-Mが非アルコール性脂肪肝炎での肝線維化や圧負荷での心線維化に関わることを見出した。
今後、これらのncRNAの作動エレメントを用いた治療へ向けた研究を行う。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒトゲノムの遺伝子領域は約2%程度であり、残りの領域から多くの非コードRNA(non-coding RNA;ncRNA)が転写されている。ncRNA全体の機能分類は未完であり、体系的な機能解明はなされていない。我々は、本研究において、心肥大、心不全に関与するLionheart、コレステロール量に応じて変動するlncRNA-MというncRNAを見出し、その作用機序を明らにした。今後、さらに新たなncRNAを明らかにし、機能分類にむけた検討を行うとともに、ncRNAの作動エレメントを利用した治療へ向けた研究を行う。新規機序による核酸医薬を開発できる可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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