研究課題/領域番号 |
20H03678
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
湯浅 慎介 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90398628)
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研究分担者 |
矢田 浩崇 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学三田病院, 教授 (60338051)
伊藤 章吾 久留米大学, 医学部, 助教 (60647808)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 心不全 / 補体 |
研究開始時の研究の概要 |
心不全患者は世界中で増えているが内科的治療法は限られている。心臓は全身に血液を送る左心室と、肺に血液を送る右心室に分かれるが、心不全における重要性は左心室が中心と考えられてきた。右心不全は右心室の絶対的/相対的収縮不全や拡張障害に伴う拍出不全であり、全身の鬱血、肝障害、腎障害など様々な臓器障害を生じ、左心不全と同様に重要である。本研究では右心不全の病態解明を目指し、新規治療方法の探索を行う。
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研究成果の概要 |
本研究により、補体副経路が右心室で定常状態より特徴的に活性化していることが示唆された。同経路の右心不全における役割を明らかにするため、マウス右心不全モデルを作成することとしたところ、右心不全路においては補体副経路が更に活性化され、その重要性が示唆された。各種遺伝子改変マウスを作成し、また薬剤による補体副経路を遮断した結果、補体副経路の活性化が右心不全の発症・増悪に重要な役割を担っていることを見出した。現在、右心不全に対する治療薬はなく、本研究成果から創薬展開を行うことで、革新的右心不全治療薬開発につながることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症心不全患者は世界中で増えているが、根治的な治療方法は心臓移植しかなく、有効な内科的治療法は限られている。心臓は全身に血液を送る左心室と、肺に血液を送る右心室に分かれるが、その仕事量は圧倒的に左心不全が多く、これまでは心不全における重要性は左心室が中心と考えられてきた。そのために、これまでに心不全の治療薬として開発されてきた薬剤は全て左心不全を対象としており、右心不全に対してはいかなる治療薬も効果を示せていない。本研究により、革新的右心不全治療薬開発につながることが期待される。
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