研究課題/領域番号 |
20H03692
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
蓑田 亜希子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (40721569)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 老化 / 1細胞解析 / エピゲノム / 遺伝子発現 / scRNA-seq / scATAC-seq / 低タンパク / 免疫遺伝子 / snRNA-seq / 炎症 / シングルセル解析 / 加齢 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢に伴う臓器機能低下(老化)は様々な加齢性疾患発症の原因の一つであると考えられている。低レベルの慢性炎症は老化特徴のひとつであり、臓器・組織機能低下の一因だと考えられているが、その分子機構は分かっていない。本研究では老化に伴うエピゲノム(遺伝子制御機構)制御機能低下の結果、免疫応答遺伝子の正常な発現が維持できなくなることが炎症に陥る原因か、最先端技術(1細胞RNA-seqおよび1細胞エピゲノム解析)を用いることにより検証する。さらに、加齢に伴い減少する細胞のエネルギー産生量を増加させることにより、肺細胞の慢性炎症が阻害されるか明らかにする。
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研究成果の概要 |
加齢に伴う低レベルの慢性炎症は老化特徴のひとつであり、臓器・組織機能低下の一因だと考えられているが、その分子機構は明らかでない。本研究では老化に伴いエピゲノムを介した遺伝子制御機能低下の結果、免疫応答遺伝子の正常な発現が維持できなくなることを仮説に立て検証する事を目標とした。さらに低タンパク食を中年から取り入れる事により炎症レベルを下げることが出来るか最先端技術(1細胞RNA-seqおよび1細胞エピゲノム解析)及びマウスを用いることにより検証する事を目的とした。コロナ渦の為実験の準備開始が遅れたが、1細胞解析のデータを得る事に成功した。研究期間内に解析までには至っていないが今後も解析を続ける。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会においての健康長寿実現には体内の老化現象を分子レベルで理解する必要がある。加齢に伴う臓器機能低下(老化)は様々な加齢性疾患発症の原因の一つであると考えられている。老化の特徴の一つと言える免疫力の低下は、感染リスク、癌、自己免疫疾患や慢性炎症性疾患などの発症要因である。Inflammaging (低レベルの慢性炎症) は老化特徴のひとつであり、臓器・組織機能低下の一因だと考えられているが、その分子機構は分かっていない。本研究は最先端技術を用い組織が細胞レベルでどう老化していくか、さらには低タンパク食が炎症を抑える効果があるのかを分子レベルで検証した。
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