研究課題
基盤研究(B)
椎間板変性に対する再生医療は産業化へと進んでいる。本研究計画は1. これまでに見出した転写因子の組み合わせとリプログラミング技術を用いて皮膚線維芽細胞あるいは間葉系幹細胞から椎間板髄核前駆細胞を誘導し、再生医療等製品へ橋渡し可能なレベルまで開発を推進すること。2. 髄核前駆細胞樹立の最終工程及び細胞製品を投与する際に必要な分化培養用スカフォールドをヒアルロン酸を基盤として開発し、現存の限界を超えること。3. 脱分化を最小限にしつつ産業化に必須な拡大培養を可能とする基盤技術を得る。これらの研究開発は椎間板再生医療の根幹事業である。
細胞移植療法による椎間板再生医療は臨床応用への橋渡し段階にあり、若年椎間板ヘルニア組織をドナーとする同種髄核細胞製品の開発において、大量の製品が凍結保存液に晒されることが避けられない。最終年度は椎間板再生医療の最適化を目指し、Tie2発現を維持するためのラミニンの影響を調査した。iMatrix-511を使用して髄核細胞の幼若度を評価し、ラミニン上でのCol2高発現を確認したが、RNAレベルでの特異性は認められなかった。RNA-seq解析でECM関連シグナル系を含む解析を行い、培養期間中にCol2遺伝子の発現減衰を確認、またラミニンにより増殖遺伝子の発現が増強されることを確認した。
2020年度にはAMED橋渡しpreBに採択され、PMDAとRS戦略相談(安全性・その他原料試薬に関する品質)を完了した。また椎間板組織の採取、収集および原材料の供給システム構築を完了。さらに2023年度AMED橋渡しシーズFの支援の下、新特許技術で製造した最終製品のPMDA対面助言(安全性)を完了し、非臨床試験(有効性、毒性予備試験)、製品の品質を担保する解析を実施中である。このように、社会的意義が高いと判断されている。
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