配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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研究実績の概要 |
方法:ヒト髄核組細胞を Non Coat / Laminin Coat ディッシュへそれぞれ播種し, 培養により得た細胞を評価した. 細胞表面マーカーはフローサイトメトリー, タンパク質発現評価はWestern Blotting, 遺伝子発現については RNA-Seq により解析を行った. 結果:4週間培養された髄核細胞の細胞内に発現する Col2 をフローサイトメトリーで評価したところ, Laminin Coat は Col2 の発現率を有意に増加させた(Non Coat:10.2% (±1.8%), Laminin Coat:26.2% (±7.5%), p=0.01). 同サンプルのWestern Blotting 評価においても, Laminin Coat によるCol2産生亢進が確認され, Laminin Coat は Non Coat と比較し, Col2の発現レベルが約2倍と有意に増強した (p<0.015).RNA-Seqでは培養期間の経過にかけて Col2 遺伝子の発現が徐々に減衰することが確認された. まとめ:本研究では, 我々が研究開発を進める再生医療等製品における髄核細胞の幼若性を維持するために, 培養過程でヒト組み換え型ラミニンフラグメントとして精製された iMatrix-511 を使用した際の髄核細胞への影響について評価を行った. Laminin 上で培養された細胞は, タンパク質レベルで Col2 が高発現することを確認したが, RNAレベルでの特異性は確認できなかった. RNA-seqではECM関連シグナル系を含むシグナル系の解析を行い, 培養期間の経過にかけCol2 遺伝子の発現が徐々に減衰することが確認された. また, Lamininにより細胞増殖に関わる遺伝子発現が増強されることを確認した.
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