研究課題/領域番号 |
20H03811
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
中島 正宏 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 研究員 (10338692)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 後縦靭帯骨化症 / OPLL / 疾患感受性遺伝子 / CCDC91 / 脊椎後縦靭帯骨化症 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はOPLLの全ゲノム関連解析(genome-wide association study: GWAS)を行い、OPLLの発症と関連する遺伝子多型が存在するゲノム領域を複数発見した。本研究では、それらのゲノム領域からOPLLの発症に関与する遺伝子(疾患感受性遺伝子)を同定する。GWASのデータとビッグデータを組み合わせた解析により、OPLLの疾患感受性遺伝子の候補を絞り込み、機能解析によりOPLLの疾患感受性遺伝子であることを証明する。同定された疾患感受性遺伝子とその疾患感受性遺伝子多型(病因となっているゲノムDNAの塩基配列の変化)の機能解析を通じて、OPLLの分子病態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
我々は、これまでに脊椎後縦靭帯骨化症(OPLL)のゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、OPLLの発症と関連する14個のゲノム領域を発見している。本研究では、GWASで発見した領域の一つからOPLL発症に関わる遺伝子CCDC91を同定した。そして、CCDC91遺伝子の組織特異的な転写産物が、靭帯で非翻訳RNAとして働き、マイクロRNAの一つであるMIR890と結合することで、骨形成に関係する遺伝子を制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
OPLLは遺伝要因と環境要因の相互作用により発症する多因子遺伝病であると考えられているが、その成因、遺伝要因には不明の点が多く、その解明は医学上の大きな課題となっている。今回の結果は、靭帯細胞に特異的に発現する非翻訳RNAのネットワークが、骨形成の制御を通じて、OPLLの発症・進展に重要な役割を担うことを示している。今後、CCDC91-MIR890経路の骨形成における役割を詳しく調べることで、OPLLの病態の理解が進み、新しいタイプの治療薬が開発されると期待できる。
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