研究課題/領域番号 |
20H03829
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
福田 篤 東海大学, 医学部, 講師 (00638091)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | エピジェネティクス / 初期発生 / 幹細胞生物学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヒト多能性幹細胞における新規DNAメチル化酵素であるDNMT3A/3Bを抑制することにより、DNMT3A/3B欠損ヒト多能性幹細胞が、ヒトエピブラストにどの程度類似するかをトランスクリプトーム解析を通じて分子レベルで解明する。
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研究成果の概要 |
ヒト多能性幹細胞は、体を構成するほぼ全ての細胞に分化することが可能なin vitro産物であり、カウンターパートであるヒト初期胚細胞と比較して、DNAメチル化が著しく亢進していることが明らかとなっている。本研究では、ヒト多能性幹細胞特異的なDe novo DNAメチル化を除去することで、どの程度ヒト初期胚細胞に類似出来るかを転写やエピゲノムの観点からアプローチした。 研究の結果、de novo DNAメチル化欠損が及ぼす影響は、用いる株で大きく異なることが示された。さらにDNMT3A/3Bは、女性多能性幹細胞でのX染色体不活化維持に必須であるlncRNA XIST遺伝子を制御することを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト多能性幹細胞は、体を構成するほぼ全ての細胞に分化可能な細胞であり、再生・細胞医療において中心的な役割を担っている。近年は、特定の疾患由来のiPS細胞など、疾患ゲノムを考慮したGenotype-Phenotype解析にも活用され、創薬開発分野でも注目を浴びている。 ヒト多能性幹細胞は、ヒトの初期胚細胞と同様の機能を持つと推測されているが、試験管産物特有の異常も報告されている。本研究では、ヒト多能性幹細胞の試験管産物特有の現象を解明することで、より高品質なヒト多能性幹細胞の作製と応用的基盤の構築を目指すことを目的とした。
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