研究課題/領域番号 |
20H03852
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
城戸 瑞穂 佐賀大学, 医学部, 教授 (60253457)
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研究分担者 |
山口 優 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (50823308)
門脇 知子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (70336080)
吉本 怜子 佐賀大学, 医学部, 助教 (70878181)
本田 裕子 佐賀大学, 医学部, 教務職員 (60295053)
西山 めぐみ 佐賀大学, 医学部, 助教 (00802844)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 上皮 / 付着上皮 / イオンチャネル / TRPチャネル / メカノセンサー / 細胞移動 / 歯肉 / 口腔上皮 / 歯周病 / マウス / TRPV4 |
研究開始時の研究の概要 |
成人の8割が罹患すると言われる歯周病による歯の喪失は、食事や発語困難など生活の質を低下させ、生活習慣病の増悪等にも関わることから、新たな治療法の開発は社会の要望でもある。歯周病は、口腔粘膜上皮―歯エナメル質間の生理的封鎖破綻、それに続く歯槽骨吸収により歯が脱落する疾患である。歯と歯肉とを結合しているのは、歯肉付着上皮が歯周病の発症部位となるのは、歯肉特有の力学的環境によると考えられる。 そこで、歯肉付着上皮がメカノセンサーイオンチャネルを介して、加わる力と組織の硬さを感知し、その環境に応じて振る舞うことが歯肉付着上皮の脆弱性に繋がっていると仮説を立て歯周病の新たな抑止策を提示する。
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研究成果の概要 |
国民の多くが歯周病による歯の喪失がまねく食事や発語困難などの生活の質を低下を経験している。さらに歯周病の罹患は心血管障害、糖尿病や認知症などの増悪等にも関わる。しかし、歯周病の予防や治療方法は未だその開発の途上にある。歯周病の発症は、歯エナメル質に直に接する歯肉付着上皮と歯との接合の破綻による。そこで、本研究では、歯肉上皮に特有の力学的環境に着目し、メカノセンサーを介した粘膜上皮と歯との封鎖調節の一部を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
a口腔上皮あるいは歯肉付着上皮は常に口腔からの多様な温度および物理機械刺激などに曝され、その刺激に適応し粘膜組織構築をダイナミックに変化させている。 私たちは、温かい温度および機械刺激により活性化されるTRPV4が歯肉付着上皮に強く発現していることを見出した。TRPV4は細胞間接着複合体を構成する分子群と直接タンパク間相互作用をすることが報告されている。そこで、歯肉付着上皮に高発現するメカノセンサーTRPV4を介した細胞間接着制機能解明が治療戦略の一つになり得るとの着想に至った。
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