研究課題/領域番号 |
20H04037
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | びわこリハビリテーション専門職大学 |
研究代表者 |
三谷 章 びわこリハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 教授 (50200043)
|
研究分担者 |
中井 隆介 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定准教授 (10576234)
塚越 千尋 藍野大学, 医療保健学部, 講師 (20782478)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
|
キーワード | リハビリテーション / 社会性 / 内側前頭前皮質 / MEG / ユニット活動 / ニューロン活動 / 集団 / ドパミン / 共感性 / 神経活動 / 脳機能イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
集団の中で適応的に生活することが困難になる社会性低下の神経基盤は未明のままである。これまでの研究において、社会性低下には大脳内側前頭前皮質の前辺縁皮質(PL)と下辺縁皮質(IL)の機能不全が関与している可能性が高いことが示唆されている。本研究では、このPLおよびILの機能変化を機軸とする社会性低下の神経機構を明らかにするとともに、得られた研究結果を基にしたリハビリテーション介入を実施し、その結果の妥当性を検証することによって、科学的根拠に基づいた効果的リハビリテーションプログラムの開発を検討する。
|
研究成果の概要 |
社会性低下の神経機構として内側前頭前皮質の働きについて探索した。社会性形成のための要因である共感性の高いヒトの内側前頭前皮質は他者の共感的社会交流場面を観た際に共感性の低いヒトに比べて有意に活動増加した。また、攻撃行動などが頻繁に起こるグループ内で集団行動をしているマウスでは内側前頭前皮質の下辺縁皮質が活動低下していた。これらの結果から、内側前頭前皮質、特に下辺縁皮質の活動低下が社会性低下の原因となっている可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会性低下はリハビリテーションの臨床において様々な対象者に観察される機能障害であるが、その神経機構については未明な点が多い。リハビリテーション療法で内側前頭前皮質を活性化させる訓練としてSocial cognitive trainingなどが報告されているが、本研究成果は、これら内側前頭前皮質の活性化をもたらす療法に基礎科学的根拠を与えるものであり、効果的なリハビリテーション療法開発へつながる可能性が考えられる。
|