研究課題/領域番号 |
20H04100
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山梨 義英 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20582018)
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研究分担者 |
徳田 慶太 順天堂大学, 健康データサイエンス学部, 講師 (50762176)
豊田 優 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (80650340)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 脂質トランスポーター / 消化管吸収 / 胆汁排泄 / 非アルコール性脂肪性肝疾患 / トランスレーショナルリサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
消化管や肝臓に発現している脂質トランスポーターの生理的基質を網羅的かつ定量的に探索・同定することで、脂質トランスポーターの活性バランスに基づいた食事由来脂質の吸収/排泄制御機構の体系的理解を目指す。また、新たに見出された基質が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の発症・進行に及ぼす影響を明らかにすることで、脂質の体内動態と生理活性を考慮した病態生理学的に影響力の大きい新たなNAFLD治療標的脂質を見出す。
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研究成果の概要 |
本研究はコレステロール吸収輸送体であるNPC1L1とコレステロール排出輸送体であるABCG5/G8の活性の違いによる食事由来脂質の吸収/排泄バランスを明らかにするとともに、このバランス制御がNAFLDの発症・進行に及ぼす病態生理学的意義を明らかにすべく計画された。NPC1L1高発現細胞を用いたin vitro輸送実験やNPC1L1遺伝子改変マウスを用いたin vivo実験により、様々な酸化ステロールの消化管吸収および胆汁からの再吸収にNPC1L1が関わることが明らかとなった。また、NPC1L1により制御される特定の酸化ステロールがNAFLDの病態進行に影響を及ぼすことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまで未解明であったいくつかの食事由来脂質の消化管吸収および胆汁排泄経路について、コレステロール輸送体が関わることが明らかとなり、生理学的・栄養学的に重要な成果が得られた。また、NAFLDの発症・進行に関わりうる新たな脂質を見出すことにも成功した。この発見は、将来、NAFLDの新たな予防法や治療法の開発ならびに、NAFLDの発症・進行リスクの新規バイオマーカーの開発にも繋がる可能性を秘めており、基礎のみならず臨床的にも重要な成果が得られた。
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