研究課題/領域番号 |
20H04109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
三好 規之 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (70438191)
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研究分担者 |
吉川 悠子 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (00580523)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | ステロイドホルモン / 腸内細菌代謝 / LC-MS / ジオスゲニン / 腸内細菌異化代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
自然薯有効成分ジオスゲニンを食品成分として摂取した場合、消化管微生物がジオスゲニンを異化代謝し、強烈な活性分子へ変換するメカニズムが存在することを支持する学術的根拠が蓄積してきてきた。ジオスゲニンは、ステロイド側鎖にスピロ環を有するステロイドサポゲニンなので、ステロイド異化代謝の法則を紐解くことができれば、動物ステロイド、植物ステロイド、昆虫ステロイドなど無限のステロイドを相手に有用ステロイドを探索できる。本研究では、ジオスゲニン異化代謝菌と代謝物を探索・同定し、食品科学・創薬・医療分野での貢献を目指す。
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研究成果の概要 |
自然薯(Dioscorea japonica)はヤマノイモ属の一種で、自然薯のような食用のヤマノイモ属品種をヤムイモとよぶ。我々は人々の健康に貢献してきた重要な食文化である「自然薯とろろ汁」の機能性に関する解析を実施し、有効成分ジオスゲニンが、大腸がん予防効果や抗糖尿病活性、脂質代謝改善作用を示すことを報告してきた。本研究では、消化管微生物代謝によって内因性ホルモン様物質へ変換される可能性を検討したが、その活性を確認することはできなかった。一方で、ジオスゲニンがステロイドホルモ生合成に及ぼす影響を検討したところ、いくつかのステロイドホルモン合成に影響を及ぼす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では検出できたステロイドホルモンがごくわずかと限られていたことからもあり、diosgeninの機能性によるステロイドホルモン生合成遺伝子発現への影響およびホルモンの分泌に与える影響の解明には不十分な結果である。そのため、Y1細胞に対するステロイドホルモン生合成遺伝子の強制発現や、主要な副腎皮質酵素をすべて発現しているヒト由来の副腎細胞株NCI-H295Rへのdiosgenin曝露試験など、複数の副腎細胞を利用し、in vitroにおけるdiosgeninの機能性を評価することが今後、diosgeninの詳細な機能性を解明するために実施すべきことであると示唆された。
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