研究課題/領域番号 |
20H04178
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 公立千歳科学技術大学 |
研究代表者 |
吉本 直人 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (60619550)
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研究分担者 |
桑野 茂 大同大学, 情報学部, 教授 (20761513)
丸田 一輝 東京理科大学, 工学部電気工学科, 准教授 (30801170)
久野 大介 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (40802088)
中山 悠 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80802058)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 光無線統合ネットワーク / PONミッドホール / 無線フロントホール / 動的帯域制御 / 干渉抑圧制御 / TWDM-PON / エッジコンピューティング / 光カメラ通信 / PON / フロントホール / DWBA / ムービングセル / 適応干渉除去 / 可視光無線通信 / ドローン通信 / モバイルネットワーク / ドローン / 動的リソース制御 / ミッドホール / 波長多重方式 / 動的帯域割当 / エッジAI / 時間領域シンボル拡散 / 光・無線統合ネットワーク / 適応ネットワーク / 同期 |
研究開始時の研究の概要 |
近年のモバイルトラヒックの爆発的な増大に伴い、モバイル基地局はより高密度・多数配置されることが予想される。さらに近年はトラヒックの時空間的な変動が顕著化し、従来の固定的な基地局によるモバイルネットワークでは設備効率悪化やサービス品質低下といった課題が生じていた。本研究では、上記課題を解決するためのモバイルネットワークである適応的C-RANのコンセプト確立と実証を目的とする。具体的には、フロントホールの低遅延要求とミッドホールの大容量転送とを両立可能な光・無線統合ネットワークの動的リソース制御技術及び、無線フロントホールを実現するためのトラヒック転送技術の確立に向けて研究を行う。
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研究成果の概要 |
提案する適応的C-RANは,多段 (マルチホップ) 無線リレーによる無線フロントホールネットワークと光アクセス方式PON (Passive Optical Network)によるミッドホールネットワークから構成されている.無線ならびにPONにおける帯域利用効率向上のため,各々において同一チャネル内複数リンク間の干渉抑圧手法を新たに提案しその有効性を実証した.また,動的リソース制御では,エッジAIにおける処理量が増大した場合や,自動車やドローンなど移動可能なRU (Radio Unit)が増大した場合においても,フロントホールの低遅延要求とミッドホールの大容量転送が両立可能であることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,来るべき6G時代を想定し適応的C-RANのコンセプトを提案した.具体的には,これまで未検討であった無線フロントホールを実現する転送技術を提案・実証するとともに,PONによって構成されたミッドホールとの接続性も含めて光・無線統合ネットワークの視点で全体の帯域利用効率ならびに動的帯域制御技術を提案・実証した点で独自性および創造性の高い取り組みであり学術的意義は大きい. また,今後はRUにおけるAIを活用した大容量な帯域需要や,自動車やドローンに搭載された移動可能なRUによる帯域需要などが想定され,時空間的な需要変動に応じた適応的なネットワーク配備を実現する本提案技術は社会的意義も大きい.
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