研究課題/領域番号 |
20H04179
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
會田 雅樹 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (60404935)
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研究分担者 |
多田 知正 京都教育大学, 教育学部, 教授 (10301277)
高野 知佐 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (60509058)
村田 正幸 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (80200301)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 情報ネットワーク / 社会ネットワーク / スペクトルグラフ理論 / SNS / オンラインソーシャルネットワーク / ユーザダイナミクス / 振動モデル / プラットフォーム技術 / ネット炎上 / エコーチェンバー効果 / 分極化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ユーザダイナミクスとオンライン社会ネットワーク構造変化の相互関係を理解するための基本モデルを確立し,それに基づいてオンライン社会ネットワークの構造を適切に誘導することで,ネット炎上などの爆発的なユーザダイナミクスの発生を抑制しつつ,ユーザの活動が適切に活性化された状態を維持することができる技術を確立することを目指す.オンライン社会ネットワークの構造を誘導する技術は,異なる立場 (ユーザの利益など) を持つ複数のユーザグループ間の相互作用を円滑に発展・調整させる技術であるプラットフォーム技術を利用することでその実現を目指す.
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研究成果の概要 |
本研究は,ユーザダイナミクスとオンライン社会ネットワーク構造変化の相互関係の理解に基づいた基本モデルを確立し,それに基づいて,ネット炎上などの爆発的なユーザダイナミクスの発生を抑制することができる技術を確立することである. 本研究において,オンラインユーザダイナミクスを記述する理論モデルの妥当性を実験検証することに成功し,また,理論の基礎方程式に現れる行列の構造理解や,基礎方程式の解の構造を明らかにした.また,ユーザの活動の相乗効果や心理的な共鳴を取り入れたユーザダイナミクスの理解を進めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会における情報ネットワークの発展と普及は,情報基盤としての重要な役割を担う.その一方で,ネット炎上,フェイクニュース,社会の分断などの社会的な悪影響を無視することはできない.社会ネットワークに関する多くの研究は,実データを用いた事後分析が主流で,現象の背後にある本質的な構造を適切に理解しているのかどうか課題があった.本研究は,局所性と因果律という成立することに疑いのない第一原理から基礎理論を構築し,普遍的な理解を目指すものである.多くの科学技術の発展と同様にオンラインユーザダイナミクスの理解においても,理論と実験(実データ)の健全な補完関係により,本質的な理解が進むと期待できる.
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