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自己検証・自己回復能力を持つ構造化オーバレイネットワーク

研究課題

研究課題/領域番号 20H04186
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分60060:情報ネットワーク関連
研究機関国立研究開発法人情報通信研究機構

研究代表者

寺西 裕一  国立研究開発法人情報通信研究機構, ネットワーク研究所, 研究マネージャー (30403009)

研究分担者 安倍 広多  大阪公立大学, 大学院情報学研究科, 教授 (40291603)
秋山 豊和  京都産業大学, 情報理工学部, 教授 (80324862)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワードPeer-To-Peer / オーバーレイネットワーク / ビザンチン障害耐性 / マルチキャスト / Peer-to-Peer / オーバレイネットワーク / IPFS
研究開始時の研究の概要

本研究課題では,「自己検証」,「自己回復」の能力を構造化オーバレイネットワークに具備させ,ノードの不正動作等のビザンチン障害(Byzantine Fault)が生じる環境において実用的な耐故障性を実現する手法の確立を目指す.手法としては,特別なハードウェア等に依存せず,ソフトウェアレベルで不正動作を自律・協調的に回避する方針とする.提案手法についてプロトタイプ実装を行い,広域テストベッド上でのデータ配信アプリケーションによる性能を実証する.

研究成果の概要

ビザンチン障害耐性を備える新たなキー順序保存型構造化オーバレイネットワークの実現方式を提案した。提案方式は,各ノードによるメッセージの署名検証、ホップあたりk個の冗長経路の動的構成により、不正ルーティング攻撃からの「自己回復」を可能とする。提案方式は、キーを持つノードに対し、単一キーを指定してメッセージを送信するユニキャストと、キーの範囲を指定してメッセージを送信するマルチキャストの双方を可能とする。提案方式のプロトタイプソフトウェアを開発し、シミュレーションおよび広域テストベッド上での実機評価により動作を検証した。また、分散ストレージシステムの一つであるIPFSに組み込んだ動作検証も行った。

研究成果の学術的意義や社会的意義

構造化オーバレイネットワークのビザンチン障害耐性の実現方法に関する研究は従来盛んに行われてきたが、既存研究の多くは、DHT(分散ハッシュテーブル)を前提としており、範囲検索を扱えるものはなかった。また、データ配信に適さないイテレーティブルーティングを前提としているため、マルチキャストを効率的に行えないなど応用範囲が限定されていた。提案方式は、ビザンチン障害耐性を持つ構造化オーバレイネットワークとして範囲検索・マルチキャストを実現可能とする初の方式であり、非集中型ストレージやデータ配信のためのネットワーク基盤としての意義は大きいと考える。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Towards a Dataflow Platform in a Hierarchical Network: A Proposal for a Dataflow Component Management Method2020

    • 著者名/発表者名
      Ishihara Shintaro, Akiyama Toyokazu
    • 雑誌名

      Journal of Information Processing

      巻: 28 号: 0 ページ: 599-610

    • DOI

      10.2197/ipsjjip.28.599

    • NAID

      130007904836

    • ISSN
      1882-6652
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ビザンチン障害耐性を有する構造化オーバレイネットワーク ByzSkip における冗長化パラメータkの動的制御の検討2023

    • 著者名/発表者名
      秋山 豊和,寺西 裕一,安倍 広多
    • 学会等名
      RIXX-PIoT workshop 2023
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] ビザンチン障害耐性を有するキー順序保存型構造化オーバレイネットワークのためのマルチキャスト手法の提案2021

    • 著者名/発表者名
      本多 徹,寺西 裕一,安倍 広多
    • 学会等名
      第29回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ビザンチン障害耐性を備えるキー順序保存型構造化オーバーレイネットワークの実現に向けて2021

    • 著者名/発表者名
      寺西 裕一,秋山 豊和,安倍 広多
    • 学会等名
      情報処理学会 第186回 マルチメディア通信と分散処理(DPS)研究会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] ビザンチン障害耐性を備えるキー順序保存型構造化オーバーレイネットワークの検討2021

    • 著者名/発表者名
      寺西 裕一,秋山 豊和,安倍 広多
    • 学会等名
      第12回 広域センサーネットワークとオーバレイネットワークに関するワークショップ
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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