研究課題/領域番号 |
20H04209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
坂上 文彦 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00432287)
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研究分担者 |
佐藤 淳 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20303688)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | コンピュテーショナルプロジェクション / コンピュテーショナルフォトグラフィ / ライトフィールド処理 / ライトフィールドプロジェクション / 運動情報の可視化 / 高速プロジェクタ / 時空間ライトフィールド / 観測における時間積分 / カメラを用いないCV技術 / 視覚特性計測 |
研究開始時の研究の概要 |
本課題では,光を投影するだけで運動情報を視覚情報として可視化する技術の研究・開発を行う.この技術では,プロジェクタなどの制御可能な光源から対象に対して特殊なパターンの投影を行い,ユーザ(人間)がこれを観測する.ここで,対象が運動を行うと,ユーザが観測する結果が劇的に変化し,その変化により運動情報を直感的に理解することが可能となる.この技術はカメラや計算機を一切用いることなく運動情報を解析することが可能な新しい技術であり,リアルタイムでの運動解析や,運転支援など,即応性が必要とされる様々なシステムへの応用が期待できる.
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研究成果の概要 |
この技術では,通常の画像処理技術では一般的に用いられるカメラを用いたシーン情報の取得と計算機による取得情報の解析を一切行わない.その代わりに,複数の制御可能な投光機からなるライトフィールドプロジェクタを用いて対象に特殊な光線パターン(ライトフィールド)を投影することで,シーンの運動情報の解析および解析情報の提示が完結する.このシステムでは,物体表面での光線の重畳や観測者の光線の観測を一種の演算処理とみなし,この演算により運動の解析・提示を実現できる.これにより,カメラによるシーンの撮影,計算機での画像処理など,情報提示までの時間遅延を発生させる要因を排除した即応性の高いシステムを構成した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で提案する方法は,本来観測系と計算機によって構成されるデータ解析を,光の足し合わせによる物理現象によって置き換えるといった点で画期的な方法であるといえる.この方法を利用することで,観測・処理に伴う時間遅延を原理的に0にすることが可能である.そのため,わずかな遅延が致命的な事態を引き起こすシーンにおいては絶大な効果が得られると考えられる.例えば,運転支援の前処理などで使用することで,全体の処理の高速化・安定化などの実現が期待できる.
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