研究課題/領域番号 |
20H04237
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 恵理 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70462893)
|
研究分担者 |
立川 智章 東京理科大学, 工学部情報工学科, 准教授 (90633959)
土屋 武司 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (50358462)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
|
キーワード | 航空交通管理 / 航空管制 / 管制支援システム / ヒューマンインザループシミュレーション / 数理モデル / 機械学習 / 航空輸送 / 空港運用 / 到着管理システム / 出発管理システム / 滑走路 / 管制支援シ / 羽田空港 / ヒューマンインザシミュレーション / マンマシンインターフェイス / シミュレーション実験 / HMI / シミュレーション / ヒューマンマシンインタラクション / 複雑系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、航空管制用ヒューマンインザループシミュレーション実験環境を利用して、羽田空港における航空交通管理を対象に、管制官とパイロットが参加するヒューマンインザループシミュレーション実験により次世代航空交通管理手法・システムの運用実現性を評価する。さらに、航空交通管理システムのみならず、ハードウェア、ソフトウェア、そして複数の利害関係者で構成される人間社会が協働する、巨大で複雑な社会技術システムの設計論確立に貢献を図る。
|
研究成果の概要 |
羽田空港周辺の航空交通混雑を回避する管制支援システムの要素技術として、機械学習による燃料消費・飛行時間予測モデル、待ち行列理論による交通渋滞予測モデル等を開発した。ユーロコントロールイノベーションハブ等と連携し、レーダー管制を模擬する研究シミュレータを開発した。そして、開発した管制支援システムの実装を模擬し、電子航法研究所と共同で東京航空交通管制部にて現役管制官らによるヒューマンインザループシミュレーション評価実験を実施した。実験の結果、管制官によるレーダー誘導の指示回数を約20%削減し、管制作業負荷の低減と到着遅延時間の短縮が確認できたことにより、管制支援システムの高い運用実現性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、近い将来に実装が見込まれる航空機の到着・出発(AMAN/DMAN: Arrival Manager/Departure Manager)統合運用システムを開発し、現役の管制官によるヒューマンインザループシミュレーション実験により、その高い運用実現性を明らかにした。導入効果が十分に見込まれることから、日本において2025年以降の社会実装が決定した。航空路管制と空港管制における混雑度の情報を共有する管制支援システムは日本初であり、アジア諸国を先導する新技術となる。ヒューマンエラー防止の観点からも、航空安全の確保・向上への貢献が期待できる。
|