研究課題/領域番号 |
20H04295
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
長谷川 忍 北陸先端科学技術大学院大学, 遠隔教育研究イノベーションセンター, 教授 (30345665)
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研究分担者 |
NGUYEN MinhLe 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (30509401)
小尻 智子 関西大学, システム理工学部, 教授 (40362298)
國宗 永佳 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90377648)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 改定スキル / 多段階コーパス / フィードバック / 研究論文 / プレゼンテーション / 論文改訂スキル / 認知的徒弟制 / 深層強化学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,研究者と学生で構成される研究グループにおいて,研究者による添削を通じて,学生が論文の構成要素や研究グループ特有の表現技法を理解し,議論の再構築や内容の精緻化を行う「論文改訂スキル」を効果的に向上するための学習支援環境を開発することである.開発にあたっては,認知スキルとしての論文改訂とその支援戦略をモデル化するとともに,研究グループ内の改訂事例を報酬として利用する深層強化学習を適用することにより,関連研究における典型的な表現を自動抽出した多段階コーパスを構築する.さらに,添削コメントおよび改訂スキルを項目反応理論により定量化し,フィードバック機構を実装した支援システムを開発する.
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研究成果の概要 |
本研究では,研究者と学生で構成される研究グループにおいて,研究者による添削を通じて,研究初学者である学生が,論文やプレゼンテーションの構成要素や研究グループ特有の表現技法を理解し,議論の再構築や内容の精緻化を行う「改訂スキル」を効果的に向上するために,(a) 認知スキルとしての論文・プレゼンテーション改訂とその支援戦略をモデル化し,(b) 研究グループ内の改訂事例を報酬として利用する強化学習を適用することにより,関連研究における典型的な表現を自動抽出した多段階コーパスを構築した.さらに,(c) 支援戦略と多段階コーパスを組み合わせたフィードバック機構を実装したプロトタイプシステムを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究活動において複雑なアイディアを論理的に構造化して表現する活動は,研究者が研究成果を公開する上で重要な役割を果たす.研究初学者である学生にとって,研究者から指導を受けられる機会は主に改訂時に限られており,体系的教育の機会も十分ではない.本研究では改訂時の研究者による添削コメントと学生による修正内容を組として収集したものを論文改訂コーパスと捉え,研究グループ内の小規模で良質な一次コーパスから,関連研究の論文に含まれる利用可能な表現をコーパスとして自動生成している.これらは,新たに配属された学生に対して,研究領域特有の論文の構成要素や表現技法を学ぶための情報源として活用できる点に意義がある.
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