研究課題/領域番号 |
20H04370
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64030:環境材料およびリサイクル技術関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内藤 牧男 大阪大学, 接合科学研究所, 教授 (40346135)
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研究分担者 |
小澤 隆弘 大阪大学, 接合科学研究所, 助教 (40734158)
石川 敏弘 山陽小野田市立山口東京理科大学, 工学研究科, 教授 (60756104)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 省エネルギー / セラミックス / 蛍光体 / 白色LED / 粉体 |
研究開始時の研究の概要 |
白色LEDは、従来型光源に対して省電力、高効率、及び長寿命という特徴を持つため、広範な用途で急速な活用が進んでいる。しかしそれに用いる蛍光体の作製には、高圧、超高温などのプロセスを必要とする現状にある。本研究では、白色LED用蛍光体として用いられる酸化物や酸窒化物などの粉体を、外部加熱を施さずに大気圧下で合成できる革新的省エネルギー製造プロセスの開発を行う。さらに、LEDを基礎とした低環境負荷社会の実現に貢献することを目指す。
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研究成果の概要 |
白色LED用蛍光体材料の合成には、高温下で原料粉体の処理を行うことが不可欠である。そこで本研究では、酸化物蛍光体の原料粉体を、水素と窒素の混合ガス雰囲気下で粉砕機による機械的処理を行った結果、非加熱短時間で良好な蛍光体特性を示す材料の合成を実現した。その結果を基礎として、酸窒化物のサイアロン蛍光体の合成を試み、大気圧下で高温熱処理を施さずに蛍光体材料を合成するための処理条件について解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
粉砕等の機械的手法によって固体表面に局所的な高温、高圧場が生じることは古くから知られているが、この知見を従来高温、高圧場を要する粒子合成プロセスに展開した点は、学術的に独自性の高い成果である。また、本研究成果によって白色LED用蛍光体材料の合成プロセスが確立すれば、新LEDによる低環境負荷社会の実現に貢献するとともに、他材料のグリーンな製造プロセス開発にも貢献する。その結果、持続可能な社会の実現に大きく寄与するものと期待される。
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