研究課題/領域番号 |
20H04386
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64050:循環型社会システム関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
日高 平 京都大学, 工学研究科, 准教授 (30346093)
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研究分担者 |
戸苅 丈仁 公立鳥取環境大学, 環境学部, 准教授 (60803830)
中村 真人 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 上級研究員 (60414463)
山岡 賢 琉球大学, 農学部, 教授 (70373222)
吉田 弦 神戸大学, 農学研究科, 助教 (60729789)
佐野 修司 摂南大学, 農学部, 准教授 (00443523)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | メタン発酵 / バイオマス / 浄化槽汚泥 / 生ごみ / 光照射培養 / 栽培試験 / バイオガス / 下水汚泥 / 模擬生ごみ / 浄化槽 / 液肥 / 太陽光 |
研究開始時の研究の概要 |
地方の小規模施設を対象に生活排水および廃棄物(生ごみなど)の個別処理の仕組みを抜本的に見直し、「集約メタン発酵を核としたバイオガス回収・直接肥料利用などを組み合わせた地域内の資源・エネルギー循環システム」の実現を目指す。新たな微生物活用手法として、乳酸発酵による浄化槽汚泥と生ごみの回収一体化、および光合成微生物によるメタン発酵汚泥の肥料価値向上に取り組み、導入効果を評価する。
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研究成果の概要 |
浄化槽汚泥や生ごみなどの有機性廃棄物は、エネルギー化・肥料化に活用しうるバイオマス資源である。拠点となる施設での集約メタン発酵を核として、バイオガス回収・メタン発酵汚泥の直接肥料利用などを組み合わせることで、地域内の資源・エネルギー循環が促進される。その中での新たな微生物活用手法として、乳酸発酵を活用した浄化槽汚泥と生ごみの回収一体化、および光合成微生物によるメタン発酵汚泥の肥料価値向上について、現場調査および実験室規模の実験を行いながら、その実現に向けた微生物反応の基礎的特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活排水汚泥からのエネルギー回収の促進に向けて、乳酸発酵条件を活用する浄化槽汚泥および模擬生ごみの貯蔵実験により、メタン発酵によるエネルギー回収効率が向上することが示された。メタン発酵汚泥の肥料利用の促進に向けて、光合成微生物をメタン発酵汚泥に含まれる栄養塩を用いて培養できることや有価物が生産されることが、微生物の増殖特性のモデル化や遺伝子解析を含めて示された。地域で発生する排水・廃棄物に含まれる資源・エネルギーの循環を促進する新たな技術が提示され、脱炭素社会の構築に向けた技術につながることが期待される。
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