研究課題/領域番号 |
20J21133
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
星野 史規 千葉大学, 融合理工学府, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2022年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ホスファチジン酸 / 多価不飽和脂肪酸 / SYNJ1 / AP180 / エンドサイトーシス / synaptojanin-1 / パーキンソン病 / ジアシルグリセロールキナーゼ |
研究開始時の研究の概要 |
生理活性脂質ホスファチジン酸 (PA) は細胞内シグナル伝達におけるセカンドメッセンジャーとして重要な役割を担っている。PAは生体膜を構成するリン脂質の中で最も単純な構造を有しているにもかかわらず、結合する脂肪酸側鎖の炭素数および不飽和結合数によって50種類以上の多様な分子種が存在する。しかし、PAの分子種多様性における生理学的意義をはじめ、細胞内における詳細な動態、PA分子種ごとの標的タンパク質は不明である。そこで本研究では、PA分子種毎の標的タンパク質の同定・機能解析を行い、PA分子種ごとの詳細な生理機能を明らかにすることを目的としている。
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研究実績の概要 |
昨年度、18:0/22:6-PAはSYNJ1と結合してD4-ホスファターゼ活性を亢進することを報告した。そこで、今年度はSYNJ1と18:0/22:6-PAとの機能連関を細胞レベルで明らかにすることを目指した。まず、脳において18:0/22:6-PAを産生するDGKδとSYNJ1の神経細胞内局在を調べた。その結果、SYNJ1はDGKδが細胞質で形成する顆粒と強く共局在した。従って、SYNJ1はDGKδが産生する18:0/22:6-PAと細胞内で近接している可能性がある。今後は、神経細胞においてDGKδが産生する18:0/22:6-PAがSYNJ1のD4-ホスファターゼ活性を亢進するかを明らかにする。具体的には、SYNJ1が産生するPIPsをLC-MS/MSまたはPIPs抗体を用いて定量・検出し、細胞内SYNJ1活性を評価する。 次に、クラスリンと相互作用してエンドサイトーシスを制御するAP180と18:0/22:6-PAとの相互作用について調べた。その結果、AP180は調べたリン脂質のうち、PAとPI(4,5)P2のみに強く結合した。さらに、AP180はPA分子種のうち、18:0/22:6-PAに最も強く結合した。エンドサイトーシスの制御において、AP180とクラスリンの相互作用が重要である。そこで、18:0/22:6-PAまたはPI(4,5)P2がAP180とクラスリンとの相互作用に影響するかを検証した。その結果、18:0/22:6-PAはAP180とクラスリンとの相互作用を阻害し、PI(4,5)P2は上記阻害効果を示さなかった。 以上より、18:0/22:6-PAはAP180とクラスリンとの相互作用における負の調節因子として機能することがわかった。今後は、18:0/22:6-PAがAP180を標的にして、細胞レベルでエンドサートーシスが制御されるかについて明らかにする。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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