研究課題/領域番号 |
20K00253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 秋田公立美術大学 |
研究代表者 |
萩原 健一 秋田公立美術大学, 大学院, 准教授 (30512628)
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研究分担者 |
飛谷 謙介 長崎県立大学, 情報システム学部, 准教授 (50597333)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メディアリテラシー / ワークショップ / メディアアート / 映像表現 / カメラワーク / メディア教育 / 教材開発 / 教育教材 / 美術教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、映像メディア環境の変化に対応した学習支援ツールや授業プログラムの開発を目的とする。その際、動画撮影者の身体性の表れであるカメラワーク(対象を追うカメラの動き)に着目し、動画撮影者の動作を記憶・再現する撮影補助ツールを開発する。さらに、当該ツールを用いたメディア表現・受容能力の育成を促進する、実用性の高い教育プログラムを作成する。
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研究成果の概要 |
動画撮影者がカメラで対象を追う身体性に注目し、カメラワークを記録する撮影装置の開発と、それを活用した授業プランの有効性の検証に取り組んだ。開発した装置を用いてメディア表現能力および受容能力の向上を目指す授業案を作成し、教育機関での模擬授業やワークショップを実施した。多様化する映像メディア環境と表現手法に対応する教具不足を解消する目的で、新たな教育方法を提案した。実施の結果から、学習者の創造力および技術力の向上に寄与することが確認された。合わせて導入時の障壁も検討し、タブレットを活用する提案によって専門教育だけではなく一般教育の現場でも容易に導入できうることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
映像メディア教育の現場では、映画やTV番組等の商用コンテンツ制作の方法論や使用機材に基づいた指導法が実施されることが多く、新しい映像メディアに対応する教育教材や教具に関する研究は不足している。視聴環境の大きな変化により、学習者が普段から接する映像コンテンツと、授業で習得する制作技法との間に隔たりが生じつつあり、学習意欲が希薄になる傾向が確認されている。そのため、より今日的な映像教育の実践を目的とした、学習支援ツールや授業プログラムが必要である。本研究課題の成果は、学習者の授業へのより積極的な関与を促し、メディア表現・受容能力の育成を支援する一助になり得る。
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