研究課題/領域番号 |
20K00262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
平澤 剛 明治学院大学, 文学部, 研究員 (00573792)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日本映画史 / 前衛芸術史 / フィルムアーカイブ / フィルムキュレーション / 実験映画史 / フィルム・アーカイブ / キュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
1950年代後半から1970年代前半における日本実験映画の研究も盛んである。しかし、作品素材や資料の状態や有無によって、研究対象が事前に決定される傾向が少なくなく、上映形態を含めた横断性にも関わらず、実践的な再検証も不十分である。よって本研究では、1)作家作品研究や領域横断的な研究の発展のみならず、新たな作家や作品の発掘、修復、保存などのアーカイブ的作業によって研究基盤を整備するとともに、2)上映や展示の実践を通じて、フィルム・キュレーションという方法論の学術的考察を目指す。また一連の研究成果で得た情報を広く共有することで、国際的なネットワークによる作品や資料の修復保存、公開を強化していく。
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研究成果の概要 |
本研究は、1950年代後半から1970年代前半を中心とする日本の実験映画を対象に、作家作品研究や領域横断的な研究の発展のみならず、新たな作家や作品の発掘、デジタル化を含めたネガ・ポジの修復、オリジナルや複製素材の保存、関連資料の収集といったアーカイブ的作業によって研究基盤を整備するとともに、インターメディア的特徴をいかした上映や展示の実践を通じて、フィルム・キュレーションという方法論の学術的考察を目指した。三年度に渡り、対象となる作品の修復保存、デジタル化、資料調査を継続しながら、歴史的な検証を進め、日本、北米、欧州などでの展示、上映、講演などを通じて、その研究成果を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の映画研究とは異なったアーカイブ、キュレーション的な実践を基軸とした方法論を新たに提起すること で、日本実験映画の研究基盤を整備するとともに、修復保存、デジタル化、再制作された素材を用いた上映や展示を、国内外の大学、映像機関、美術館などで行うことで、国内のみならず国際的な、学術的のみならず社会的な関心も喚起した。
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