研究課題/領域番号 |
20K00310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
金沢 英之 北海道大学, 文学研究院, 教授 (00302828)
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研究分担者 |
三上 喜孝 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (10331290)
福田 武史 武蔵大学, 人文学部, 教授 (20752075)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 日本書紀 / 注釈 / 上代文学 / 古代史 / 日本文学 / 古代文学 |
研究開始時の研究の概要 |
古代国家の起源と歴史を語る『日本書紀』は、西暦720年の成立直後から近現代に至るまで、日本文化に大きな影響を与えてきた古典であり、成立より1300年を迎えた現在、過去の研究の不足を補い最新の知見を反映した新たな注釈の完成が急務となっている。 本研究では、文学・歴史学・訓詁学を専門とする研究者が協働し、ディスカッションや現地調査を踏まえて綜合的な立場から『日本書紀』全体の作品論的理解を追求した注釈を作成する。最終的にその成果を整定本文および訳読を付した注釈書として刊行することで、これからの『日本書紀』研究の基礎となるテクストを提供する。
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研究実績の概要 |
本研究は、古代国家の起源と歴史を語る『日本書紀』について、過去の研究の不足を補い最新の知見を反映した新たな注釈の完成を目指すものである。こ のため、文学・歴史学・訓詁学を専門とする研究者の協働により、総合的な立場から『日本書紀』全体の作品論的理解を追求すると同時に、細部にわたって一 貫した読みに基づく注釈を作成し、最終的にその成果を整定本文および訳読を付した注釈書として刊行することを目的としている。 最終的に全3巻の注釈書として刊行するうち、初年度の2020年度には、上巻の刊行を終えた。2年度目の2021年度には、中巻の刊行を目標としていたが、コロナウィルス感染拡大による資料調査の困難や、本務先業務の増加による作業の大幅な遅延のため、初年度終了時点で、2年度目は中巻刊行の準備を進め、3年度目で中巻の刊行を目指すことに計画を変更していた。 しかし、3年目の2022年度においても引き続いたコロナ禍による種々の制限のため、とくに現地調査や、メンバー間や出版社との打ち 合わせ等に困難があった。注釈作成作業自体はオンラインによる打ち合わせ等を活用しつつ、中巻刊行のための準備を進めた。中巻の収録対象となる『日本書紀』巻8から巻21のうち、底本の翻刻作業、注釈および現代語訳の原稿作成もほぼ終了したが、版組み・校正作業の途中で年度を終え、目標とした中巻の刊行には至らなかった。このため、科研費の延長申請を行い、中巻刊行作業をもう一年かけて行うこととした。 加えて、各研究分担者が注釈作業を通じて得た知見を、投稿論文としてまとめ発表している(研究発表の項参照)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度中に作成中の『日本書紀』注釈書の中巻の刊行を目指していたが、引き続いたコロナ禍による活動制限と、また注釈自体が当初の目論見よりも大部のものとなったため、校正作業の段階で年度を終えることとなり、刊行が予定より遅れることとなった。 このため、科研費の延長を申請し、2023年度内に中巻の刊行を目指す予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、注釈書中巻を完成させ、刊行することを目的とする。このため、引きつづきオンラインでの打ち合わせ等を活用しながら、著者間および出版社とのやりとりを含めた校正作業を進めて年度内の刊行を目指す方針である。 研究成果を注釈書として刊行する他にも、研究成果を論文・研究発表・シンポジウム等のかたちを通じて発信してゆくことを考えてい る。
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