研究課題/領域番号 |
20K00520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
真鍋 晶子 滋賀大学, 経済学系, 教授 (80283547)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | W.B.イェイツ / エズラ・パウンド / ラフカディオ・ハーン / 能狂言 / 詩学 / 笑い / 鎮魂 / 境界 / W.B. イェイツ / 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) / アイルランド / イェイツ / 小泉八雲 |
研究開始時の研究の概要 |
アイルランドの国民詩人・劇作家W.B.イェイツ、アメリカ出身の詩人エズラ・パウンドの能楽との遭遇、またギリシャ・アイルランド出身のラフカディオ・ハーンの明治の日本体験が、その作品と詩学の根幹に、西洋・日本の境界を超えた独特の普遍的境地を生み出したこと、また、その現代的意義を検証する。申請者は、彼らの作品に基づく新作狂言の国内外での上演を企画運営し培ってきた実践的既存研究を継続、独自の知見を展開する
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研究成果の概要 |
1)狂言の「笑い」と能の「鎮魂性」がイェイツとパウンドの作品に現れる様を、tragic joy、paradiso terrestreをキーワードに見極め、2)上演困難とされるイェイツの劇と、既存研究がほぼないパウンドの「狂言」の能楽公演の可能性を探り、3)悲劇・喜劇・悲喜劇というジャンル、西洋と日本という二つの境界を超えた二人の作品の現代的意義と普遍性を検証した。そこに同世代人ハーンの日愛の異界に関する見地が独自の切り口を与えた。また実演に接し役者と連携することを一支柱とし、イェイツ、ハーンの作品の新作狂言公演を国内外で企画運営した代表者の経験を発展させ、机上のみでは得られない知見を展開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存研究のないイェイツとパウンドへの狂言の影響を研究し、新視点を加えた代表者の研究を発展させ、イェイツの演劇とパウンドの詩に能狂言から得たものの共存を発見、さらに既存研究がほぼないパウンドの「狂言」を分析した。内外で論文発表し、両研究に新たな知見を開いた。その過程で能楽師に聞き取り、実演困難とされるイェイツの演劇、およびパウンドの「狂言」実演の可能性を探った。コロナ禍のため新作上演はできなかったが、『猫と月』の連続再演が実現し、狂言師・主催者・観客と意見交換し、日愛の出逢いで生まれた演劇の社会的意義を確認した。米教育テレビ番組や国際イェイツ協会にインタビューを受け、社会に還元した。
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