研究課題/領域番号 |
20K00611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
嶋田 珠巳 明海大学, 外国語学部, 教授 (80565383)
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研究分担者 |
三上 剛史 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (80157453)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 言語知識 / 言語意識 / 言語接触 / 言語とアイデンティティ / ポスト近代 / 社会的意味 / アイルランド英語 / アイルランド / アイデンティティ / 文法形成 / ポストモダン |
研究開始時の研究の概要 |
ポストコロニアルでありポストモダンのアイルランド。英国からの独立以降100年のめまぐるしい社会の変化と変容のなかで、言語に関わる意識もまた変化していると考えられる。言語学、社会言語学、さらには社会学の領域にもおよぶ考察と諸々の検討をおこないながら、話者の意識、コミュニティの記述までを含めた言語研究を実践する。言語知識がどのようなもので、どのようにして更新されるのか、さらに、言語は<社会>の変化・変容をどのように受けてどのように変化しうるか。アイルランド英語の調査によって、その具体的なところを考察する。
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研究成果の概要 |
ポストコロニアルでありポストモダンのアイルランド。英国からの独立以降100年のめまぐるしい社会の変化と変容のなかで、言語に関わる意識も変化している。本研究においては、言語使用と言語知識の更新に関して、言語学、社会言語学、さらに社会学の領域におよぶ検討を行った。主要な研究成果として、(i)アイルランド英語の時を表す表現と情報構造の表現についてアイルランド語の関与と文法形成の過程を検討し、言語接触による文法形成論の提案を行ったこと(Shimada 2022), (ii)社会言語学と現代社会論の観点から言語使用とアイデンティティに関する理論的考察を行ったこと(嶋田・三上 2023)があげられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果論文「言語使用とアイデンティティ構成―社会言語学と現代社会論の交差」は社会言語科学会の第23回徳川宗賢賞優秀賞を受賞した。「本論文は,社会言語学の本質に関わる研究課題に対するさまざまなアプローチの間での相互的な接続可能性を本格的に論じた点で,本学会をさらに推進する原動力にもなる論文であ[る]」という授賞評に、本研究成果の学術的意義を見出したい。 本研究の中心をなす、ことばとアイデンティティや言語接触の諸問題について、ひろく基礎的な理解を共有すること、さらに英語変種の多様性に関する考察により得た知見を言語教育等に活かすことなどに、社会的意義がある。
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