研究課題/領域番号 |
20K00689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
入学 直哉 福井工業大学, 工学部, 教授 (50597937)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 英語史 / 言語変化 / 構文交替 / 除去動詞 / 前置詞 / 動詞clear / 所格交替 / 項構造 / clear型動詞 / 項構造構文 |
研究開始時の研究の概要 |
構文に関する研究はGoldberg(1995)の構文文法により急速に進んだが、構文研究は専ら共時的側面からのアプローチであり、構文の通時的発達に関してはほとんど関心が払われてこなかった。また非交替動詞が交替するような例外的現象については十分な研究が進んでいる状況とは言い難い。本研究では構文研究においてこのような従来あまり関心が払われてこなかった周辺的な事象に焦点を当てることにより、今後の構文研究の可能性を探ることとする。
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研究成果の概要 |
本研究ではLevin (1993)において非交替動詞に分類されている48語のcheat型動詞についてCOCA、BNCを使用して調査を行い、15語については交替動詞と見なしうることを示した。また所格交替動詞であるclear型動詞のclear、clean、empty、drainについてEEBO、COHAの史的コーパスから用例を収集し、各々の動詞の補部構造の史的発達の過程を明らかにした。その結果、これらの動詞補部の発達過程は各動詞により異なることを示した。また、各動詞の原義が古英語・中英語期の統語構造に大きく関わっていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は非交替動詞が交替する事象や交替動詞の統語構造の史的発達などこれまであまり取り上げられてこなかった構文交替における周辺的な現象に焦点を当てた。とりわけ所格交替動詞の中でも研究が進んでいるspray、loadなどの動詞とは反対の意味を持つclear型動詞を取り上げ、その史的変遷を明らかにしたことは構文研究に歴史言語学的視点を取り込むことの意義を示唆したと言える。
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