研究課題/領域番号 |
20K01011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
中町 信孝 甲南大学, 文学部, 教授 (70465384)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アラビア語文献学 / 校訂 / デジタル化 / 写本校訂 / アラビア語年代記 / ウラマー / デジタル校訂 / 自己語り |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、15世紀エジプトの歴史家アイニーによるアラビア語年代記『真珠の首飾り』の未刊行部分を文献学的手法に基づいて校訂し、その「自己語り」的記述の分析から当時のウラマー(知識人)の社会的実践のあり方を解明するとともに、校訂テキストそのものをデジタル化して広く公開することを目指している。校訂およびそのデジタル化には、複数の専門家による作業チームを編成し、継続的な検討会を実施する。
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研究成果の概要 |
15世紀エジプトで書かれたアラビア語年代記『真珠の首飾り』の未刊行部分について、オンラインでの検討会および対面での研究会を継続的に行い、3ヶ年分の記述に相当する部分の校訂原稿を作成した。またリエージュ大学ボダン教授によるオンライン講演会や、同氏との対面での研究打ち合わせなどにより、歴史史料の校訂法、公開法について多くの知見を得た。これらの知見を、国際学会を含む論文、学会発表、およびワークショップにて公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未刊行のアラビア語年代記の校訂は遠からず刊行予定であり、それにより中世イスラーム社会に関する基本史料が利用可能となることは、学術的に大きな意義がある。のみならず、校訂テキストに付される予定の日本語訳注は、研究者以外にこの領域に関心を持つ層にとっても計り知れない利益をもたらすであろう。また、史料学や校訂に関する講演会やワークショップを通して、中世イスラーム史料に関心を持つ多くの研究者との議論の土台を形成し、今後日本における当該領域の研究を促進することにつながったと考えられる。
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