研究課題/領域番号 |
20K01589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07030:経済統計関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
人見 光太郎 京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (00283680)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 逐次検定 / バブルの検出 / フィッシャー情報量 / 単位根検定 / AR(p)過程 / 拡散近似 / 金融時系列 / 経済時系列 / 金融バブル / 逐次解析 / 時系列 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は経済時系列への統計的な逐次解析の手法を使った方法を開発し解析を行なうことである。通常の統計解析ではすでに得られたデータをもとに統計的な解析を行なうが、逐次解析では次々とデータが入ってくる状況でできるだけ速く、正確な統計的な決定を行なうことを目的とする。そのため、経済時系列への逐字的な統計手法の導入によって早期の金融バブルの検出も可能になることが期待できる。 既存の研究ではすでに得られたデータを用いて、その期間にバブルが存在したかどうかを検定している。それに対してこの研究は現在から未来にかけて逐次的に入ってくるデータを使ってできるだけ早く、正確なバブルの検証を行なう検定を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は経済時系列への統計的な逐次解析の手法を使った方法を開発し解析を行なうことである。通常の統計解析ではすでに得られたデータをもとに統計的な解析を行なうが、逐次解析では次々とデータが入ってくる状況でできるだけ速く、正確な統計的な決定を行なうことを目的とする。 この目的のために金融時系列をAR過程で近似して、そのAR過程が単位根を持つかどうかの逐次的な検定な開発した。単位根のパラメータのフィッシャー情報量をデータ蓄積をストップするためのシグナルとする検定であり、同じだけのデータ数、またはそれ以下のデータ数を使う検定の中で最強力検定であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は金融バブルの存在の検定だが、今までの研究では過去のデータをもとにして過去のある時期に資産バブルが発生していたかどうかを検証していた。それに対して本研究は金融バブルの存在の検定という枠組みに入るが、現在の状態とこれから入ってくるデータをもとにして逐次的にバブルが発生しているかどうかを検証するという点が異なる。 それによって、何らかの経済環境の変化(財政政策、金融政策の変化、リーマンショックのような世界的なショック)によって構造変化が起こった後で、できるだけ早く金融市場にバブルが発生しているかどうかを検出することが出来るようになった。
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