研究課題/領域番号 |
20K01729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
肥前 洋一 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (10344459)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 政治的文脈 / 投票 / 政治経済学 / 実験政治学 / 実験経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
政治という文脈は人々の意思決定にどのような影響を与えるのか。政治という文脈で観察される人々の行動は、政治特有のものなのか、それとも広く一般にも観察されることが政治という文脈でも観察されるに過ぎないのか。「政治とは何か」「経済学で政治のどこまでが説明可能なのか」に関わる根本的なこの問いに対する答えを得るため、とくに投票行動に焦点を当てて実験室での被験者実験を実施する。
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研究成果の概要 |
政治という文脈が人々の意思決定にどのように影響するかを見い出すために、実験室に作られた投票環境で投票へ行くか否か、どの選択肢に投票するかを被験者たちに意思決定してもらう実験を実施した。研究期間内に出版された4論文の実験の範囲では、何を決めようとしているのか(世代間の利益配分を決めようとする投票であることを文脈として付した)を被験者たち明示するか否かによる投票行動の明確な違いは見出されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
政治学は「政治という特定された文脈で何が起こるか」を研究対象とするが、「その事象が政治という文脈だからこそ観察されたのか、それとも一般的にどの文脈でも観察されることが政治という文脈でも観察されたのか」にはほとんど関心が向けられない。しかし、政治という文脈だからこそ観察される事象こそが政治を他の人間活動から差別化し特徴付けるはずであり、政治とは何かを理解する助けになるはずである。本研究の期間内にはそれを特定するには至らなかったが、この大きな学術的問いに取り組むための足掛かりを作ることができた。
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