研究課題/領域番号 |
20K01758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
久保 克行 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (20323892)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コーポレートガバナンス / 取締役会 / 経営者 / トップマネジメントチーム / 雇用関係 / 社外取締役 / 雇用 / 人的資本 / 賃金 / 労働 / 経営者報酬 / インセンティブ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、取締役会の構成が従業員に与える影響を実証的に分析することである。取締役会の構成としては、取締役会規模や社外取締役比率など伝統的に用いられてきた変数に加え、職務的なバックグラウンド(元経営者かどうかなど)に注目する。これらに関する既存の研究にはいくつかの限界がある。一つは従業員の処遇に与える影響についての研究が少ないことであり、もう一つは、社外取締役の属性、特に職務的なバックグラウンドに関する研究が少ないことである。本研究計画ではこのギャップを埋めることを目的とし、取締役会構成が、広い意味での従業員の処遇に与える影響に注目する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、取締役会の構成と所有構造が従業員に与える影響を実証的に分析することである。例えば、先行研究では、取締役会の規模や社外取締役の比率が企業業績に与える影響を検証している。これらに関する既存の研究にはいくつかの限界がある。一つは、従業員の処遇への影響に関する研究が少ないことであり、もう一つは、社外取締役の属性、特にその専門的経歴に関する研究が少ないことである。本研究プログラムは、このギャップを埋めることを目的とし、取締役会の構成が従業員の処遇に与える影響に広義に焦点を当てたものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、人的資本経営が多くの企業において重要なテーマとなっている。人的資本経営にはさまざまな意味があるが、最も重要な点は、従業員の教育・訓練や処遇についてCEOや取締役会が明示的に議論することが必要であること、また、そのことをCEOや取締役会が外部の利害関係社に説明することが必要である、ということである。本研究は人的資本経営を考える際に必要な実証的な基礎を提供できたといえる。しかしながら、これらの研究にも多くの限界がある。今後、コーポレートガバナンスのあり方と従業員の関係についてさらなる分析が必要であると考えられる。
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