研究課題/領域番号 |
20K01874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 志のぶ 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (30275507)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | リスク要因 / 異文化コミュニケーション / グローバル化 / 新制度論 / 制度ロジック / トピックモデル / 組織文化変容 / 日米企業報告書 / テキスト分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はグローバルな経営環境変化が日米の組織文化に及ぼした影響を縦断的実証研究によって明らかにする。組織のコミュニケーションに表出する文化変容を定性的ではなく動的過程として解明する、という課題に取り組むことで、組織文化変容の研究を推進する。それによって経営環境のグローバル化による具体的な影響を明らかにし、今後の経営実務に知見を提供するという実践的効果が見込まれる。学術的効果としては、大規模テキスト・データ分析の手法を用いて企業の年次報告書から組織文化を抽出する方法を示すことで、組織コミュニケーション学や他の隣接分野へ、方法論的に波及効果をもたらすと期待される。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、年次報告書のテキストに表れる組織文化に国の文化差がどう表出するか、そして、グローバルな経営環境の変化により日米の組織文化はどのように変化したのか、という二つの問いに答えることである。組織文化要素としてのリスク要因に関わる認識の変化に特に焦点を当てて分析を行った結果、時間の経過がリスク要因認識に与える影響と、国の文化がリスク要因認識に及ぼす影響に関する二つの仮説を支持する結果が得られた。日米企業における組織文化要素の変化の様相を縦断的実証研究で明らかにしたことが、本研究の主な成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リスク要因認識の分析により、国の文化が組織文化の形成に果たす役割の大きさと、経営環境のグローバル化が国境を越えて企業の組織文化に類似した変容をもたらすかどうか、というこれまで未解明だった問いに、本研究が実証研究を通して答えたことは、組織・異文化コミュニケーション・異文化の理解という学術上の意義が大きい。また、国際的な企業経営の実践にも示唆をもたらすことから、本研究には社会的意義があると考えられる。
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