研究課題/領域番号 |
20K01901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 大阪学院大学 (2022-2023) 帝塚山大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
井川 静恵 大阪学院大学, 経済学部, 教授 (20461858)
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研究分担者 |
平尾 智隆 摂南大学, 経済学部, 准教授 (30403851)
岡嶋 裕子 京都先端科学大学, 経済経営学部, 准教授 (50761649)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 労働経済学 / 人的資源管理 / ワークライフバランス / キャリア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ワークライフバランスの実態や決定要因について明らかにすることで、企業の人的資源管理上、また社会経済的にも有用なインプリケーションを得る。分析では下記の2点を考慮する。 ①ある企業を対象に、ワークライフバランスの満足や現状について、その決定要因を明らかにする。人事マイクロデータを用いた、労働条件や職場環境の要因や、教育などの影響も考慮する。 ②人事マイクロデータとアンケートデータを結合させたデータをパネルデータ化することにより、個人効果や因果関係の特定などの統計的な課題をクリアして、より精緻な研究結果を得る。
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研究成果の概要 |
本研究では、ある企業の従業員を対象として、ワークライフバランス満足の決定要因を検討した。分析においては、人事マイクロデータと、従業員満足度調査 (アンケートデータ)を結合させたデータからパネルデータを作成することにより、個人効果のコントロールや因果関係の特定などの統計的な課題をクリアし、より精微な研究結果を得ることを試みた。分析の結果、個人効果をコントロールしてもなお、上司や同僚によるワークに関連したサポートおよびライフに関連したサポートが、従業員のワークライフバランス満足に影響を与えていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少子高齢化や働き方改革を背景に、キャリアやワークライフバランスの充実は社会的な課題となっている。しかし、これまで企業内において人事マイクロデータと従業員満足等のアンケートデータを合わせた分析はほとんど行われていない。 本研究では2つのデータを結合した上でパネルデータを作成し、ワークライフバランス満足の決定要因について明らかにした。パネルデータを用いることにより、個人効果のコントロールや因果関係の特定などの統計的な課題をクリアして分析し、より精微な推定から上司や同僚によるワークおよびライフに関連したサポートが重要であることを確認した点が、本研究の貢献および学術的・社会的意義といえる。
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