研究課題/領域番号 |
20K01947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
根橋 玲子 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任教授 (70298074)
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研究分担者 |
叶 尤奇 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (40851291)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アイデンティティ / 多文化 / 高度外国人材 / キャリア / 中国 / アイデンティティモデル / ダイバーシティ経営 |
研究開始時の研究の概要 |
近年日本で働く高度外国人材は増加傾向にある。しかし彼らの多くは日本企業への適応に、また多くの企業が高度外国人材の活用等の対応に苦慮している。本研究では日本で就職している高度外国人材の多文化アイデンティティの様相を明らかにし、彼らの多文化アイデンティティについて説明可能なモデルを構築する。このため日本で働く高度外国人材を対象としたインタビュー及びアンケート調査を実施する。これにより日本で就職している高度外国人材のアイデンティティが自身のキャリア発達に与える影響をより深く理解し、日本企業への定着や適応への促進、また企業の高度外国人材の活用やダイバーシティ経営の取り組みの整備に資するものと考える。
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研究実績の概要 |
本研究は、日本で就職し働く高度外国人材の多文化アイデンティティモデルを構築することを目的としている。2022年度の計画は、前年度に行った日本で働く高度外国人材を対象にしたインタビュー調査をもとに、質問票の準備(質問項目の作成、予備調査の実施、および結果の検証と更なる項目の修正)を行うことであった。 インタビュー調査から、移民第2世代のエスニック・アイデンティティと文化変容スタイルに関する先行研究同様、高度外国人材においても、バイカルチュラルな個人は行動レベルおよびアイデンティティ・レベルで、それぞれ異なる文化変容スタイルを選択していること、また越境する個人がホスト社会の様々な場面(本研究では仕事と生活)において異なる文化変容スタイルを選択していることが明らかになってきた。 例えば、仕事場面でのバイカルチュラルな個人のアイデンティティ・レベルにおいて、「ハイブリッド」「すみ分け」「優先」「集合」のスタイルが存在していることが分かっている(Fitzsimmons, Liao, & Thomas, 2017)。 本研究では、Berry(1997)とFitzsimmons, Liao, & Thomas(2017)のモデルを参照しながら、日本の高度外国人材が仕事と生活の場面において、どのように文化変容をしているのかを明らかにし、新たなモデルを構築することである。これらのスタイルを特定する項目を入れ込み、質問票を作成した。質問票は中国語で作成し、日本語に翻訳しバックトランスレーションを行い完成させた中国語版を調査対象者(約200名)に回答してもらった。この結果を精査し、質問項目の調整を行い最終年度では本調査を実施する。 また前年度のインタビュー結果をまとめた論文を多文化関係学会の年次大会で発表し、異文化コミュニケーション学会の学会誌に投稿・掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度はコロナ禍で思うようにデータ収集が進まなかったが、その後は1年遅れで計画を予定通り推進することができている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、予備調査の結果に基づいて調整した項目を用いて高度外国人材を対象とした本調査を実施する。本調査では、日本で働く高度外国人材の多文化アイデンティティのタイプとそれぞれのタイプの形成に影響を与える要素との関連および多文化アイデンティティの各タイプとキャリア・アウトカムとの関連を検討する。また、これまでの研究結果をもとに、国内外の学会報告および論文執筆を行い、本研究の目標である「潜在的な移民国家」と言われる日本で働く高度外国人材の多文化アイデンティティモデルを議論する。
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