研究課題/領域番号 |
20K01951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
中野 幹久 京都産業大学, 経営学部, 教授 (70351690)
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研究分担者 |
松山 一紀 同志社大学, 社会学部, 教授 (80351691)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | サプライチェーン・マネジメント / 組織文化 / 組織行動 / サプライチェーン統合 / サプライチェーン・フィロソフィー / フォロワーシップ / サプライチェーンの統合 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、製造業者を対象として、サプライチェーンの統合に組織文化が及ぼす影響を分析するためのモデルを開発する。組織文化については、SCMフィロソフィー(サプライチェーン・マネジメントを実践する上での共通の理念)と呼ばれる概念を用いて、個人レベルでの知覚と組織レベルでの共有というマルチレベルの分析を行える尺度を新たに開発する。SCMを専門とする研究代表者と組織行動論を専門とする研究分担者との共同研究により、SCMの研究に組織行動に関する知見を導入し、理論的に堅固な尺度で構成されるモデルを開発することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、企業内のサプライチェーンを対象として、SCMフィロソフィーにもとづく組織文化の知覚に関する測定尺度を試作するとともに、特定企業2社を対象に、SCM関連のさまざまな部門に所属する従業員へのアンケート調査および分析を通じて、尺度の改良を行った。さらに、SCMフィロソフィーにもとづく組織構成員の個人レベルの行動が組織レベルのサプライチェーン統合に結びつく事例を調査して、因果関係をマルチレベルの視点から分析・考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、サプライチェーン統合の促進要因の中でも、あまり議論されてこなかった組織文化に焦点を当てて、SCMフィロソフィーにもとづく組織文化の知覚に関する測定尺度を開発したことである。加えて、事例研究を通じて、個人レベルの行動が組織レベルのサプライチェーン統合に結びつく因果関係をマルチレベルの視点から明らかにしたことも、SCM研究に組織行動論の知見を生かした点を含めて意義があると考える。 社会的意義については、アンケートへの協力企業と分析結果を共有し、企業が抱える課題解決についての議論を行ったことを挙げる。その内容は、企業がサプライチェーン統合を実現する上での参考になるだろう。
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