研究課題/領域番号 |
20K02352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
長嶺 憲太郎 広島国際大学, 健康科学部, 教授 (80412352)
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研究分担者 |
北川 雅恵 広島大学, 病院(歯), 助教 (10403627)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | LAMP / う蝕 / 遺伝子検査 / タブレット型培地 / ミュータンス菌 / cnm / LAMP法 / NASH / 口腔内細菌 / ジンジバリス菌 / 歯周病 / ストロンチウムアパタイト |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は自覚症状がほとんどなく、その後肝硬変や肝癌へと重症化する厄介な疾患である。近年、この重症化に、う蝕の原因菌であるミュータンス菌の中でもcnm遺伝子とpa遺伝子を発現している悪玉ミュータンス菌の関与が報告されるようになってきた。しかしながら、悪玉ミュータンス菌とNASHとの関連についての詳細な検討は殆どされていない。本研究では、唾液中の悪玉ミュータンス菌を簡便に検出するシステムを構築し、生活習慣と悪玉ミュータンス菌の有無との関係を明らかにすることを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究では遺伝子増幅法の1つであるLoop-mediated isothermal amplification (LAMP) 法を用いて、cnm+/pa+ミュータンス菌を短時間かつ特異的に増幅するプライマーの作製および条件検討を行い、唾液からのミュータンス菌の検出を目的とした。この結果、cnm遺伝子およびpa遺伝子を短時間に特異的に増幅できるプライマーを設計できた。さらに、健常者の唾液を用いて検討した結果、約4人に1人がNASH増悪因子としてcnm+/pa+ミュータンス菌を保菌している事が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、健常人ボランティアの協力の下、cnm+/pa+ S.mutansの検出および保菌者背景の把握ができるようになり、国内外では初めてとなる研究結果である。また、LAMP法を用いたcnm+/pa+ S.mutansの検出に関する研究も初めてであり、短時間に簡便な検出が可能となれば健康診断等による早期診断が可能となる。すなわち、多くの健常者およびNASH予備軍の人に対して疾病予防として歯科的予防による口腔衛生状態の改善や栄養指導による血管破綻の回避を積極的に行うことができ、将来のQOLの向上に繋がることが期待できる。
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