研究課題/領域番号 |
20K02506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
樋口 直宏 筑波大学, 人間系, 教授 (90287920)
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研究分担者 |
伏木 久始 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00362088)
石井 久雄 明治学院大学, 文学部, 教授 (30330947)
遠藤 宏美 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (30613848)
長島 康雄 東北学院大学, 文学部, 教授 (50749158)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小中一貫教育 / 教員研修 |
研究開始時の研究の概要 |
小中一貫教育における実践上の問題点として、教員が小・中学校の免許状を併有していないことがあげられる。それゆえ教員間の相互理解や協働での活動を通して、小中一貫校教員としての帰属意識を形成することが必要である。そこで本研究は、小中一貫教育における異校種の教員が感じる意識や困難とともに、それらを克服し融合する過程を明らかにして、小中一貫校教員に固有な専門性を育成するための研修方法を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究は、小中一貫教育における異校種の教員が感じる意識や困難とともに、それらを克服し融合する過程を明らかにして、小中一貫校教員に固有な専門性を育成するための研修方法を開発することを目的とする。本年度は、これまでの参与観察ならびに聞き取り調査で得られた結果にもとづいて、異校種教員間の特性を活かした小中一貫教育モデル事例を作成するとともに、小中一貫校教員固有の専門的力量の指標を構築した。 具体的には、義務教育学校については小学生と中学生がお互いの姿を日常的に見るところに意義がある。また、4-3-2年のブロックでの活動によりリーダーシップを育てることで、児童生徒が過去や未来を見通し、中1ギャップの解消とともに8・9年では学校全体の手本として行動することが期待される。これに対して分離型では、学習面における指導内容の入れ替えや移行について、重複する内容の整理や、小学校での学習内容を中学校での学習に関連させるといった、連続性を意識した工夫が求められる。生活面においても、異校種間の児童生徒交流、9年間を見通した生活習慣やSNS等のルールづくり、児童生徒自身あるいは教師や保護者による個人記録の作成と活用等があげられる。運営面においても、異校種の教員による授業の実施や、複数の学校を巡回する教員やコーディネーターの配置、小中学校を包括したコミュニティスクールづくり等があげられる。 これらの実践や教職員の研修においては、動画やTeamsといったICTを効果的に活用して、施設一体型一貫校のような日常的な交流を行うことも期待される。小中一貫校における児童生徒の見方や接し方、指導方法の工夫、異校種教員間の組織づくりと相互理解の方法に関する実証的研究については、新型コロナウイルスの影響もあり今後の課題となった。
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