研究課題/領域番号 |
20K02642
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
西原 陽子 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70512101)
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研究分担者 |
砂山 渡 滋賀県立大学, 工学部, 教授 (40314398)
山西 良典 関西大学, 総合情報学部, 准教授 (50700522)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ネットいじめの防止 / 投稿の可否の判断 / 悪口投稿の取り下げ / 投稿可否の判断 / ネットいじめ / 指導メッセージ / セルフトーク / 情報モラル |
研究開始時の研究の概要 |
ネットいじめを真に防止するには、子どもが情報に対するモラルを持ち、インターネットへの投稿の可否を判断する力を獲得する必要がある。本研究では、子どもに投稿可否判断力を獲得させるために、子どもの投稿に対し、評価と指導を行う新しいインタラクションシステムを提案する。投稿の評価では、投稿が他者にとって有害な情報を含むか否かを判定する。投稿に対する指導では、投稿の内容の評価結果や子どもの発達段階に応じたインタラクションを行う。提案するシステムにより子どもにインターネットへの投稿可否判断力を獲得させ、システムがない場合でも適切な投稿を可能にすることが目的である。
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研究成果の概要 |
本研究では,ネットいじめの防止を目的として,子どもの情報モラルの獲得を支援する情報システムに関する研究を行った.ネットいじめの防止では,情報科学分野において,情報フィルタリング技術の研究が進められている.フィルタリングをかけることにより,ネットいじめに関わる情報の投稿を防ぐことができる.しかし,フィルタリングの設定はユーザやサービス提供者に委ねられており,いつでもフィルタリングを外すことが可能である.本研究では,フィルタリング技術がなくとも,ネットいじめに関わる情報の投稿をしないで済むように,子どもに投稿しようとする情報の是非を判断することを支援する情報システムを提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は,子どもが情報発信において自ら是非を判断できるようになることを支援する情報システムを提案した点にある.情報技術の多くは人の労力を助けるものであるが(例えば,スマートフォン),情報技術がない状況ではできないことが増えてしまっては,真に役立つ情報技術といえない可能性がある.本研究で提案した情報システムは,人の能力を鍛えるために使うものである.一度,投稿の是非を判断できるようになれば,この情報システムがない状況であっても,ユーザは適切に投稿の是非を判断し,投稿ができるようになる.
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