研究課題/領域番号 |
20K02688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
藤井 勝紀 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (10165326)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Fujimmonの発育曲線 / Scammonの発育曲線 / ウェーブレット補間モデル / 運動能力発達曲線モデル / 標準化 / シグモイドシェイプ / ロジスティック曲線 / Phase angle / 臓器 / ウェーブレット補間システム / 発育パターン |
研究開始時の研究の概要 |
これまでScammonの発育曲線を科学的に再検証し、その信憑性を明確にすることで、ヒトの標準的な発育システムとしての新たなモデルパターンを考案した。しかし、新たな提唱までには至らなかった。そこで本研究では、定量的な標準発育システムモデルとして、新たにFujimmonの発育曲線を提唱することを第 1 の目的とする。Fujimmonの発育曲線を活用して、運動能力発達曲線モデルを神経型と一般型発育パターンの混合型として捉え、より神経型に近い発達パターン、中間発達パターン、より一般型に近いパターンの3パターンを構築する。そして、3パターンの運動能力発達曲線を定量的発達曲線モデルとして確立する。これを第 2 の目的とする。
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研究成果の概要 |
子どもの発育を理解するのにScammonの発育曲線が都合よく使われてきた.しかし,Scammonの発育曲線は90年以上前に提唱された理論であり,この理論がはたして有効なのか当然検証されるべきであろう.そこで,本研究は,Scammonの発育曲線を再検証するプロセスから新たな標準化システムを構築した.その新たな標準化システムがFujimmonの発育曲線の提唱であった.Fujimmonの発育曲線に基づけば,運動能力発達曲線モデルは一般型タイプと神経型タイプの混合タイプモデルとして仮説することができる.そして,運動能力発達の速度曲線の挙動を解析し,一般型か,神経型タイプに近いパターンかを検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動能力発達を定量的に表現する一般化された理論の必要性は広く認識されており、この理論化の試みは国内外を通じてほとんどなされていない。したがって、運動能力発達モデルを構築することは当然、学術的に見て非常に貴重な一歩であり、また独創性も極めて高いと言える。さらに、90年以上前に提唱されたScammonの発育曲線を再検証し、新たにFujimmonの発育曲線として提唱できたことは、世界的に見ても筆者の開発したウェーブレット補間モデルによって初めて可能になったものであり、正に筆者以外には為し得ない研究である。本成果によって、子どもの身体的発育発達の現象解明がさらに進歩する社会的意義が認められよう。
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