研究課題/領域番号 |
20K02695
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 神戸女子短期大学 |
研究代表者 |
永井 久美子 神戸女子短期大学, その他部局等, 准教授 (20615108)
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研究分担者 |
香曽我部 琢 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (00398497)
渡辺 俊太郎 大阪総合保育大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80434877)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 3歳未満児保育 / 連携・協働 / 保育行為 / 同僚性 / ソーシャル・キャピタル / 3 歳未満児保育 / 保育士間 / 乳児保育 / コミュニケーション / 園長 / 乳児保育担当者 / 専門性 / キャリア形成 / バーンアウト / 保育士間の連携・協働 / 保育観 / 複数担任 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、長期に渡って就業を継続する保育者と困難さのためにバーンアウトした保育者を研究対象として、その変化を細やかに比較分析する。本研究では、乳児保育を担当する保育者のキャリア形成における課題とその解決策を明らかにする。さらに、就業継続の要因に関する成果をもとに、保育者の就業継続を促すための園内研修プログラムの試案を策定・実施し、乳児保育を担当する保育者の質の向上に資する理論と実践を深める事に貢献する。
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研究成果の概要 |
複数の保育者で保育を行うことが多い3歳未満児保育者(以下、未満児保育者)には、保育者間の連携・協働が求められ、そのありようがバーンアウトにも影響するのではないかと考えられる。未満児保育者間の「連携・協働」について、科目「乳児保育」のテキスト分析、文献調査、施設長(園長)のインタビュー調査や未満児保育者間の保育行為の観察を行った。その結果、未満児保育者の選定において未満児保育経験のある園長は、「関係性の中での理解」と「互恵的な成長」を重要視していることが示された。未満児保育者の保育行為において、「連携・協働」に関する保育行為(情報共有・アイコンタクト・協働援助)が重要な要素として抽出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未満児保育者の専門性には、一人ひとりの生命や健康の維持、そして個別性や偏りをも十分に包含し、その個別性を尊重して保育を展開する専門性が強く求められる。このため、保育の理念や目標、方法の共通理解とともに、乳幼児一人ひとりの共通理解のために、常に連携・協働を意識して保育をすすめることが専門性の根本にある。このように、未満児保育者間の「連携・協働」が益々重要になっているものの、この点に焦点を当てた研究は少ない。研究の結果、未満児保育者間の連携・協働について、一定暗黙知を明らかにした。
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