研究課題/領域番号 |
20K02893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
岡本 泰弘 琉球大学, 教育学部, 教授 (20781644)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ロールレタリング / 共感性 / 自尊感情 / 教師志望学生 / 教員養成 / 教師教育 |
研究開始時の研究の概要 |
「教育は人なり」と言われるように、学校教育の成否は子どもの教育に携わる教師の資質能力に負うところは極めて大きい。しかし、一方では、教師の心無い言動で児童生徒を傷つけたり、体罰やわいせつ行為、教師間によるいじめ等で処分を受けたりする教師が増加している。このような中、国民が求める学校教育を実現するには、教師の資質能力の向上が急務である。 本研究では、教員養成や教師教育を担う高等教育機関において、教師志望学生にロールレタリングという手紙を媒介にして、自分と他者の役割交換を重ね、自己の気づきを促進する心理技法を導入し、教師に求められる重要な資質である共感性と自尊感情を育成するプログラム開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では,教師志望学生にロールレタリングを導入し,共感性と自尊感情育成のプログラム開発を検討した。教師志望学生の大学2年生を対象にロールレタリングを3往復,計6回実施した。その結果,実施群の教師志望学生では,多次元共感性尺度及び自尊感情尺度が上昇することが明らかになった。また,ロールレタリング記述内容及び内省報告からも自己や他者の気づきが認められた。以上の結果から,本研究のロールレタリングのプログラムは,教師志望学生の共感性と自尊感情の育成に効果があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教師の資質能力の根幹を成すものとして共感性や自尊感情は必要不可欠な能力である。しかしながら,我が国の教員養成や教師教育を担う高等教育機関では,教科等の専門的知識や技能の修得に重点が置かれ,児童生徒や保護者,地域住民などの人間理解を深める教育や,教職への使命感や誇りを持たせる教育が少ない。本研究では,高等教育機関の教職課程において,教師として必要な共感性や自尊感情を育成するプログラムを提示できたことは,学術的意義及び社会的意義をもつものと考える。
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