研究課題/領域番号 |
20K03016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
徳田 克己 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30197868)
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研究分担者 |
水野 智美 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90330696)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 偏食 / こだわり / 感覚過敏 / 発達障害 / 保護者 |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害のある子どもは、こだわり、感覚異常などの障害特性によって、強い偏食傾向を示すことが多い。私はこれまで、保育者や教師、栄養士に対して偏食改善のための研修会を行い、多くの子どもの給食の中で食べられる食材のレパートリーを増やしてきた。しかし、偏食を改善するには、長期に渡る対応が必要であり、そのためには家庭での取り組みが不可欠であると言える。また、家庭では外食の機会もあり、場面に応じた対策も重要になる。 そこで、さまざまな食の場面において対応できるように、偏食の背景要因ごとにどのように対応したらよいのかを保護者に具体的に、そして個別的に示すプログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
1)偏食のある発達障害のある子どもを育てている保護者に対するヒアリング調査:発達障害があり、強い偏食傾向を示す幼児、小学生を持つ保護者に対して、個別のヒアリング調査を電話インタビュー及びZoomを利用したリモートインタビューの形で行った。調査の内容は、子どもの偏食の状況、年齢とともに偏食がどのように変化してきたか、これまでに試みた偏食改善の方法等であった。調査対象者の人数は幼児を持つ保護者10名、小学生を持つ保護者3名であった。 2)偏食のある発達障害のある子どもを担当している保育者、指導者に対するヒアリング調査:強い偏食傾向を示す発達障害のある子どもについて、幼稚園や保育園の保育者、発達ケア教室の指導者らが保護者とどのような情報交換をし、どのように連携をとってきたのかを明らかにするための調査を行った。調査は、保育者及び指導者15名を対象にした。そのうち5名は直接ヒアリング調査、10名はリモート調査で行った。 3)偏食改善プログラムの作成と実施:上記の調査結果及び昨年度の調査結果をもとに、偏食改善プログラム(第2版)を作成した。それをリモート勉強会で実施した。参加者(35名)の評価をもとに偏食改善プログラム(第3版)を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のために、調査対象者に対する直接ヒアリングを実施することが困難であり、プログラムを作成するために十分なデータを得ることができていない。 また、作成したプログラムを適用する研修会などを開催をすることができず、代わりにリモート研修会を実施しているが、研修会を複数回開催できず、プログラムを改善するための十分なデータが得られていない。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナの感染状況を見据えながら、子どもの極端な偏食に悩んでいる保護者に対するヒアリング調査を継続していく。状況がかなり改善してきているので、調査を進めたい。 また、小規模の研修会や個別対応の勉強会などを対面およびリモートで開催し、偏食改善プログラムの精度を高めていきたい。
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