研究課題/領域番号 |
20K03023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
永田 真吾 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90784033)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学習困難児 / 認知処理様式 / 文章理解 / 文章産出 / ICT活用 / 読み困難 / 支援技術 / 学習過程 / 読み障害 / 特異的読解障害 / 発達障害 / 認知特性 / 学習過程の分析 |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害児の読み書きに関する指導・支援では、文字や単語、文レベルにおける指導方法について研究されてきているが、文章レベルでの指導方法についてはあまり研究が進んでいない。 そこで本研究では、文章の理解(読解)と産出(作文)において、認知心理学・教育心理学の分野においてモデル化された知見を応用しつつ、継次処理・同時処理といった学習困難児の認知処理様式を活かした教材開発と指導・学習方法について構築する。このことで、学習困難児だけでなく様々な子ども達が学習方略を自ら選択した教材が提示できると考える。
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研究成果の概要 |
認知処理スタイルと文章理解・産出モデルに基づいた指導法と教材開発を行い、文章からの知識獲得を促進する効果的な方法を明らかにすることを目的に、既存のアセスメント方法や評価方法を整理し、文章理解・産出に困難を示す児童生徒への事例研究を行なった。その結果、子どもの文章理解・産出の評価から、困難な要因が認知処理様式とどう関連しているかを捉えた上で、得意な認知処理様式を活用できる教材や支援法を考案することが重要であること、ICTを活用することで苦手な認知処理様式を補完できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小学校国語科で課題とされている、文の構成を理解したり表現の工夫を捉えたりすること、目的に応じて文章を要約したり複数の情報を関連付けて理解を深めたりすること、複数の資料から適切な情報を得てそれらを比較したり関連付けたりすること、表現の仕方等について評価することに対して本研究で取り組んだICT活用やその支援方法を活用することができる。認知処理スタイルを考慮することは個別最適な学びに必要不可欠であり、特別支援教育の対象となる児童生徒だけでなく、通常学級に在籍する児童生徒にとっても重要である。自身の得意な認知処理スタイルや認知特性とそれに応じた教材の選択が主体的にできるように働きかけていく必要がある。
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