研究課題/領域番号 |
20K03036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 福岡女学院大学 |
研究代表者 |
松崎 保弘 福岡女学院大学, 人間関係学部, 教授 (70551745)
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研究分担者 |
山之内 幹 南九州大学, 人間発達学部, 准教授 (00866494)
城間 園子 琉球大学, 教育学研究科, 准教授 (30782346)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ティームティーチング / 教師間インターラクション / 特別支援学校 / 知的障害 / 朝の会 / チームティーチング |
研究開始時の研究の概要 |
特別支援学校の授業はティームティーチングで行われることが多く、そのような授業を効果的に進めるには教室内の教師が上手く共同行為を行う必要がある。この共同行為に必要な教師間のインターラクションは言語だけでなく、視線等の非言語的な方法を用いていると考えられる。本研究では特別支援学校のティームティーチングにおける教師と児童生徒の行動を高画質のビデオカメラで記録し、主指導教師と副指導教師間の連携の状態を言語的・非言語的インターラクションの両面から明らかにしたうえ、特別支援学校の効果的な授業について考察する。
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研究成果の概要 |
特別支援学校の授業はティームティーチングで行われることが多く、教師間連携は重要である。小学部「朝の会」の授業を分析した結果、主指導員は授業時間の多くを児童だけを観て授業を進行しているが、副指導員は主指導者の行動を確認しながら児童に対する個別の指導・支援を行っていることが明らかとなった。また、主指導者の授業展開から外れた副指導者の意図による指導が頻繁に観察されており、児童の個別指導者としての副指導者の役割が明確になった。さらに、「朝の会」のようなルーチン化した授業では教師間インターラクションに係る教師行動の出現が少ないことが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特別支援学校の授業の多くがティームティーチングで実施されているため、主指導者と副指導者の役割への関心が高かった。一般的に副指導者は主指導者のサブと考えられており、ティームティーチングにおいて副指導者は主指導者の指示以外の行動を行うべきでないと記述した教科書もある(日本肢体不自由教育研究会、2009)。今回の調査において主指導者は主に授業を進行し、副指導者は児童の個別指導・支援を行っていた。このことから、副指導者をサブとする考え方は、少なくとも知的障害特別支援学校においては適当でないことを示した。
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