研究課題/領域番号 |
20K03041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤岡 徹 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (80770594)
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研究分担者 |
小坂 浩隆 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (70401966)
谷中 久和 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (60548907)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 不安症 / 視線計測 / 社会的情報 / 向社会性 / 社会的無関心 / 思春期 / 自閉スぺクトラム症 |
研究開始時の研究の概要 |
社会的情報(人、顔の目領域、人の動きを構成する点が集まったbiological motion、指差した先の物体)への注視に関するこれまでの研究で、ASD群は10歳付近から年齢の上昇とともに目領域への注視率が下がることを確認した。この結果から「目領域の注視率には、思春期未満(10歳未満)のASDでは社会的無関心が、思春期以降(10歳以降)のASDでは不安が大きな影響を与えているのではないか」と「不安が目の領域への注視に与える影響は、不安の質によって異なるのではないか」という仮説を立てた。これらの仮説を検証することが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
本研究では、仮説①「目領域の注視率には、思春期未満(12歳未満)の自閉スぺクトラム症(ASD)では社会的無関心が、思春期以降(12歳以降)のASDでは不安が大きな影響を与えているのか」、仮説②「不安が目の領域への注視に与える影響は、不安の質によって異なるのか」の2つの仮説を検証した。ASD群と定型発達(TD)を低年齢群(8-11才)と高年齢群(12-16才)に分けて検証し、ASD高年齢群では社交不安が高いと目領域を見ないことが分かり、その他の群では社会的無関心もどのような種類の不安も目領域の注視に関連していなかった。仮説①は一部支持され、仮説②では社交不安が強い影響を与えていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
目領域の注視、つまりアイコンタクトの異常は、自閉スペクトラム症(ASD)の診断基準にも含まれる中核症状の一つであるが、それがなぜ生じていて、年齢によって要因が異なるのかを明らかにした研究で、ASDの診断にも影響を与えうる意味のある結果であった。また、ASD児者の支援や合理的配慮にも関連する結果で、例えばASD児者に「目を見て話しましょう」などと伝える場合があるが、これに対して不安が強く生じる方もいるため注意が必要であることを示すことができる。研究としても、これから様々な広がりが考えられ発展性もある。このように、本研究結果は臨床と研究の両側面から大きな意義があるといえる。
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