研究課題/領域番号 |
20K03094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山本 幹雄 広島大学, ダイバーシティ&インクルージョン推進機構, 准教授 (70335636)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アクセシビリティ / 合理的配慮 / 高等教育 / ICT / コモディティ化 / 修学支援 / 自動化 / 音声認識 / 社会的障壁 / AI / 遠隔 / デジタル化 / クラウド化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、多様な障害のある学生の受講上のアクセシビリティを支援するICT(AICT) を大学教育に実効的に導入するクラウド型アクセシビリティ支援システム(CASS)を開発するとともに、大学の授業や支援にCASS(Cloud Accessibility Support System)を導入 し、大学教育における合理的配慮の自動化を①一部自動化②部分的自動化③完全自動化の3 段階で段階的に進める実証実験を行い、CASS導入による合理的配慮のコモディティ傾向を定性的に評価するとともに、CASS導入を前提として大学セルフコンシステントに焼き直す大学 教育のAD(Accessible Design)の理論研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、クラウド型アクセシビリティ支援システムを開発し、大学教育における合理的配慮の自動化を①一部自動化②部分的自動化③完全自動化の3段階で段階的に進める実証実験を行った。また、クラウド型支援による合理的配慮のコモディティ化傾向を定性的に評価するとともに、大学教育におけるアクセシブルデザインについて理論的な整理した。具体的には、1)遠隔字幕支援システムの構築及び実証実験 2)支援プロセスの自動化に関する現象論的解析 3)1)2)に関する自動化率・コモディティ化水準の評価 を行った。結果1)においては②の水準、2)においては①の水準での自動化に関する現象論的理論を整理することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、多様な学生へのアクセシビリティ対応が大学教育の課題となっている。大学教育が提供できる合理的配慮の内容は、個別の大学が準備できる支援資源に依存しており、結果過重な負担を伴う配慮を提供せざるを得なくなっている大学も少なくない。本研究は、汎用性の高いクラウド支援サービスを基盤として、情報支援の自動化・コモディティ化を図るとともに、「いつでも」「どこでも」「だれでも」利用可能・提供可能な支援及び大学教育のアクセシブルデザインの提案を行うものであり、自動化・コモディティ化の実効性・実用性を明らかにしている。合理的配慮のコモディティ化に資する基礎研究として本研究の社会的意義がある。
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