研究課題/領域番号 |
20K03224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
日置 英彰 群馬大学, 教育学部, 教授 (00208737)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 理科教育 / 探究的な学習活動 / 探究的学習活動 / 探究的な学習 / 探究的活動 / 科学教育 / 教師教育 |
研究開始時の研究の概要 |
高等学校における教育は,小・中学校に比べ知識伝達型の授業にとどまりがちであることが指摘されており,探究的な学習活動の推進は喫緊の課題である.本研究では,理科の授業や「総合的な探究の時間」などの探究的な科目において,授業を通して教師が探究的な学習過程を学ぶことができるチュートリアルを作成する.このチュートリアルでは,成書や指導書を参考にしても具体的な指導が難しい仮説の設定,計画の立案,振り返りに特に焦点をあてる.授業実践と授業研究会の往還を繰り返してチュートリアルを完成させる.
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研究成果の概要 |
高等学校において,生徒が探究的な学習活動の進め方を理解するためのプログラムを開発した.このプログラムでは「なぜアスピリン腸溶錠が胃で溶けず腸で溶けるのか」を課題とし,生徒たち自身の力で探究の過程を最後までたどらせ,立案した仮説を検証させた.完成したプログラムにもとづいて授業実践を行い,その結果を分析した. 生徒は,課題解決には多様なアイデアやアプローチがあることや,実験結果に基づいて新たな仮説をたてて実験を繰り返すスパイラル的な探究活動の進め方などを理解することができた.また,探究することの楽しさも実感することができた.しかし,このプログラムの教師用指導書の作成までには至らなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の学習指導要領では,「主体的・対話的で深い学びの実現」にむけて探究的な学習活動の充実が求められている.探究的な学習の進め方に関しては,成書が出版されているが体験的にそれを学ぶことができる授業プログラムは少ない.本プログラムは2時間程度で一連の探究の過程をたどることができ,生徒が本格的な探究活動を始める前に,探究学習の重要なポイントについて,実感を持って学ぶことができる教材であるといえる.
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