研究課題/領域番号 |
20K04029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
岸本 真 京都産業大学, 理学部, 教授 (00733354)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 巨大ブラックホール系の構造 / 活動銀河中心核の物理 / 高空間分解能観測 / 光赤外干渉計 / 宇宙物理学 / 光学赤外線天文学 / 活動銀河 / ブラックホール / 宇宙物理 |
研究開始時の研究の概要 |
西暦2000年代初頭から、宇宙の基本構成要素である銀河の形成・進化と、各銀河中心の巨大ブラックホールへの質量降着(活動銀河核)、すなわち巨大ブラックホールの成長・進化が、ほぼ間違いなく、密接に関連していると考えられるようになった。本研究では,現在熱的輻射に対して最高の空間分解能を持つ赤外干渉計を駆使して,数百光年から1光年以下までいくつかの階層をなす活動銀河核の構造を,直接分解観測によって解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
今世紀初頭から、銀河の形成・進化と、各銀河中心の巨大ブラックホールの成長・進化が、密接に関連していると考えられるようになった。このいわゆる「共進化」の根源は,中心核から外へ向かうガスの流れ,アウトフローにあるのではないか。そこで,長基線赤外線干渉計を用いて超高空間分解能観測を行い,このアウトフロー構造の中心部を直接分解することを試みた結果,これまでの銀河系外天体の赤外線観測で世界最高の空間分解能を達成。中心核の1光年スケールのガスの広がりが,電波ジェットに垂直になっていることを直接確認した。10-100光年スケールでの結果と合わせ,アウトフローの構造がかなり見えてきたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
銀河とは宇宙の基本的構成要素であり,銀河の形成と進化はまさに宇宙の歴史そのものである。これが各銀河の中心の巨大ブラックホールと共進化してきたとすれば,巨大ブラックホールの形成・進化は宇宙の歴史の大きな一部であると言ってよいだろう。本研究では,この共進化の根源を解明すべく,中心核の直接撮像を,赤外線干渉計を用いて進めてきたが,ついに,系外銀河の赤外線観測で世界最高の空間分解能を達成することに成功した。こうした研究をさらに推し進めることで,宇宙の構造形成の歴史の重要な部分を解明することができるのではないかと考えている。
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