研究課題/領域番号 |
20K04087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
奥平 敬元 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (20295679)
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研究分担者 |
三田村 宗樹 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 教授 (00183632)
石井 和彦 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (30202930)
根本 達也 大阪公立大学, 大学院理学研究科, 准教授 (10572555)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 上町断層 / 大阪平野 / 2018年大阪府北部地震 / 活断層 / 3次元地下地質構造 / 地震発生領域 / 大阪層群 / 3次元粘弾塑性体の数値シミュレーション / 断層の傾斜角 / 生駒断層 / 3次元構造 / 数値シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,大阪平野における活断層の分布と地下深部での姿勢を再評価することにより,同地域の震源断層モデルの精密化に寄与することを目的とする.大阪平野地下浅所での地層や活断層の3次元分布の詳細を把握し,地下深部での断層の姿勢をモデルパラメータとして変化させながら,堆積・浸食作用を考慮した3次元粘弾塑性体の数値シミュレーションを行い,両者の比較から,活断層の地下深部での姿勢を精密に推定する.
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研究実績の概要 |
最終年度となる令和5年度は,これまで得られた成果を公表すべく論文執筆を主に行った.また,いくつかの追加の解析を行った:(1)京都-奈良間のボーリングコアの層序解析や反射法地震探査深度断面との対比を行い,その結果,奈良東縁断層帯の一部は大阪層群Ma1層以下の地層の垂直変位累積性が認められず,少なくとも100万年よりも新しい断層であるとみられ,類似の断層活動は,京都盆地南部や京阪奈丘陵の大阪層群を変形させる断層についても同様の傾向にあるが,大阪平野の上町断層や生駒断層は,前期更新世から継続的に活動していることが明らかとなった.このように,大阪平野をはじめとする京阪神間の第四紀堆積盆地に認められる断層については,更新世前期から活動するものと更新世後半以降に新たに活動し始めたものとに分ける必要があることを示した.(2)大阪平野地下の3次元地質構造解析の効率化を図るため,ボーリング柱状図の対比および地質構造の把握を目的として,地質・土質調査成果電子納品要領によるXML形式のボーリング交換用データを対象とするボーリング柱状図表示システムを開発した.(3)前年度に引続き,堆積・浸食作用を考慮した3次元粘弾塑性体の数値シミュレーションのソースコードの開発を行なった. 本研究は大阪平野において,(1)地下浅所での地層や活断層の3次元分布の詳細の把握と(2)断層の配置や形態をモデルパラメータとして3次元粘弾塑性体の数値シミュレーションを行い,得られたシミュレーション結果と地下浅所の3次元地質構造との比較から,活断層の表層から地下深部に至る姿勢を精密に推定することを目的として行われた.(1)に関する解析はほぼ終了し,その成果を公表するため現在論文執筆中である.(2)に関しては2次元においては解析が終了し論文として公表されたが,研究期間中に3次元の解析まで行うことが出来なかった.
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