研究課題/領域番号 |
20K04111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
仙田 量子 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (50377991)
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研究分担者 |
森下 知晃 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (80334746)
針金 由美子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (90569360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 上部マントル / 下部地殻 / 白金族元素組成 / コアコンプレックス / メルト抽出 / オスミウム同位体比 / かんらん岩 / マントルかんらん岩 / マントルへの水の関与 / 背弧海盆 / 中央海嶺 / 最上部マントル構造 / 海洋プレート / Os同位体比分析 |
研究開始時の研究の概要 |
地球全体の物質循環に大きな影響を与えている海洋プレートは、上部マントルによって産み出され、海洋プレートの構造だけでなく地球内部の上部マントルの構造やその進化を知ることは、地表に暮らす我々にとっても大きな関わりがある。近年、これまで比較的均質とされてきた海洋プレートが異なる形成過程を持つことが明らかになってきた。本研究では、その原因が上部マントルの不均質に由来すると考え、異なる海洋プレート形成場で採取された最上部マントル「かんらん岩」を対象に、精密な同位体比分析と構造解析を行うことで、化学的・物理的な履歴と由来を把握し、海洋プレートを生み出す最上部マントルの構造とその進化について検討を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、海洋プレートを構成する海洋地殻の実際の試料のデータから、異なる海洋プレート形成場における最上部マントル物質の相違を把握、海洋プレート形成モデルの検証を行うことである。そのため、海洋プレート形成場である海嶺の化石と目されるオマーンオフィオライトの掘削試料および現在活動中の背弧海盆であるマリアナトラフ北部域の海底から採取した試料の分析を行った。白金族元素組成の違いからは、背弧海盆試料では比較的単純な、海嶺試料からは複雑なプロセスが必要であることが示唆され、それぞれの場におけるプレート形成モデルの詳細な再検討が必要となることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地表面の7割程度を占める海洋プレート形成について調べることは、地球内部の活動や元素循環など地球の歴史に反映されるグローバルな地球化学サイクルを知るために重要である。中央海嶺に比べ規模が小さい背弧海盆は、これまで海洋プレート形成場としての注目度は低いが、中央海嶺に比べ多様な場所に存在している。今回の研究結果により、背弧海盆でのマグマ形成が比較的単純なプロセスで行われている可能性が高くなった。今後はこの結果が普遍的であるのかを検証し、全球的な影響の割合について見積もる必要がある。
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